おはようございます。エステティシャン・美容家の永松 麻美です。皆さんにおすすめしたい朝美容コスメやテクニックを土曜日(隔週)にお届けしています。
今朝のテーマは、やってしまいがちな「毛穴を目立たせてしまう」NGケア。毛穴目立ちが気になる今の季節だからこそ、当てはまっていないか振り返ってみましょう。
【NGその1】粘着・剥がし系の毛穴パック
これはもうご存じの人も多いはず…と思いきや、実はまだまだやっている人が多いスキンケアのひとつ。
角栓を取るシートタイプの毛穴パックや、全顔に塗り広げ乾いて固まってから剥がすようなパックは、基本的には控えましょう。
粘着力のあるものや剥がす系のパックは、どうしても物理的な刺激が加わります。この「物理的な刺激」が、毛穴にとっては大きな負担に。肌タイプや頻度によっては、毛穴を広げてしまったり、より詰まりやすい毛穴になったり、毛穴まわりに色素沈着(しみ)を起こす原因になることも。
毛穴の汚れは「物理的な刺激」のかからない、美容液タイプの角質ケア製品やクレイパックや洗顔など洗い流しタイプのものを取り入れましょう。
【NGその2】スクラブ・ゴマージュでの毛穴ケア
NGその1と同じ理由でNGなのが、スクラブやゴマージュ。
こちらもどうしても物理的な刺激がかかり、長期的にみると毛穴にとってマイナスに。ただし、角質(皮膚表面)がとても厚いとき、大切なイベント前や行事などがあるとき、ザラつきをどうしてもOFFしたいときには最終手段として使ってもOK。
スクラブを選ぶときは、なるべくスクラブ部分が小さく角が丸い方が、お肌への負担が軽くなりますよ。使うときは毛穴つまりのある鼻周りだけなど、部分使いがおすすめです◎
【NGその3】毛穴に栄養たっぷりの保湿クリーム
毛穴のダメージをケアするために、たっぷりと保湿クリームを塗る…これも一見OKなようで、NGなケアです。
鼻周りなどの毛穴が目立つのは、摩擦や紫外線などのダメージに加え、皮脂が多く出る場所でもあるからです。
適度な保湿は必要ですが、必要以上に油分を与えるのは黒ずみなど新たな毛穴トラブルの元になることも。毛穴トラブルには、ビタミンACEなど、抗酸化作用があるビタミン、皮脂分泌を調整する作用のあるビタミン入りの美容液を。特に夏場は、油分過多には注意しましょう。
【まとめ】毛穴は今よりも目立たなくできる!
最後にもう1つ。
嫌われ者の毛穴ですが、実は体温調整機能だったり、皮脂の通り道になったり、またその皮脂はうるおいや肌のバリア膜のもとになるなどの大事な働きがあります。
つまり皮膚の構造上、「毛穴自体をなくす」ことはできませんが、「目立たなくさせる」ことは可能です。摩擦と紫外線を徹底的に避け、NGケアをやらないように気をつけて毛穴レスに見える美しい肌を手に入れていきましょう!
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東大卒皮膚科医の櫻井直樹(さくらい なおき)さん監修のもと、永松麻美さんが執筆した書籍『正しい知識がわかる美肌事典』。
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☆この連載は【隔週土曜日】に更新します。次回もどうぞお楽しみに!