今日のカフェボンボンは、『蝶のみちゆき』。
海外でも人気の漫画家・高浜寛の新刊コミック。幕末の長崎・丸山遊郭を舞台に、遊女たちの世界を描く。ヒロイン・几帳(きちょう)の美しさと純情が心にしみる物語です。
『蝶のみちゆき』
著者:高浜寛
出版社:リイド社
長崎・丸山遊郭の人気太夫・几帳。九州の男でその評判を知らぬ者はいなかった。
あらゆる男たちを虜にする几帳の魅力は、際立つ美しさと心根のやさしさにある。でも、華やかな着物と白粉に隠された素顔は、どこか悲し気。あきらめの境地が漂う……。
ふっと消えてしまいそうなはかなさが官能を誘うのだけれど。彼女の心は別のところ、誰かのもとにあるからこそ、遊郭で生き続ける覚悟をしていたのかもしれない。
長崎丸山の物語に深く入り込んで、なかなか現実に戻れなかった。三味線の音色やざわめき、雨の音がまだ聞こえる気がする。
わっちはここが好きなんでえ
外は気が滅入る…
几帳の切ない純愛と、やるせない言葉が心にいつまでも残ります。
Love, まっこリ〜ナ
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