【京都・浄土寺】おしゃれカフェで過ごすやさしい朝時間「swiss coffee,plants」

 

おはようございます。

今朝は、五山の送り火で知られる大文字山の麓の、小さくて、すてきなカフェをご紹介します。

お店の名前は「swiss coffee,plants」。自家焙煎のコーヒーと焼き菓子を楽しむことができます。

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背後には東山。お店の前には白川という小さな川が流れています。

お店の前だけでなく、店内のここかしこにグリーン。山並みの続きにいるようなやさしい雰囲気の空間です。

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朝のメニューはこちら。「9:00〜11:00」となっていますが、現在は10:00〜に変更になっています。終わりの時間、11:00はおおよその目安だそうです。

「swiss」のある浄土寺エリアをふくむ左京区は、京都市のなかでも独特かつ、ゆるい雰囲気をもつ文化圏。店主の個性が光るお店が多く、また大通りに沿ってそれらがあるのではなく、細い路地の奥なんかにぽつんぽつんと建っているので、一期一会の出会いがよくあります。

この「swiss」も、以前に一度、お店の前を通りかかったことがあったのですが、その時は「あ、新しいお店ができてるな。また行ってみよう」と思っただけで素通り。その後、何度か訪れるべく探したのですが、(私の方向音痴のせいもあり)その後1年くらい出会えず…。雑誌の手助けを経て、今回ようやくお邪魔することができたのでした。

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さて、モーニングです。脇のテーブルで冷ましてあったパウンドケーキがあまりにもいい香りだったので、モーニングのメニューではなく、パウンドケーキと「本日のコーヒー」をオーダーしました。

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パウンドケーキを一口…!

表面はホロホロっと崩れそうなほど繊細なのに、中はキュッキュッとした食感なのです。聞けば、長野県産の石臼挽小麦を使っているのだそう。香りといい食感といい、粉でこんなに違うのか、と驚かされました。バターは不使用。植物性オイルで焼き上げているそうです。

そしてコーヒーは、自家焙煎。無農薬の生豆を炒り鍋を使ってていねいにていねいに…。そのせいでしょうか。カドのまったくない、まるくってやさしい味わいです。

カップもすてきでしょう。口をつける側がすこし狭くなっている、円錐形を切ったような形をしています。カドがないのは、はたまた、このカップのせいかしら、と不思議に思って尋ねると、このカップとの出会いをお店の方が話してくださいました。

カフェにとってコーヒーカップは、主役を支える重要な脇役。そのカップがなかなか決まらずに困っていたところに、とてもすてきな出会いが訪れるのです。この物語は、ぜひ、お店で聞いてみてくださいね。

場所は、注目の本屋さん「ホホホ座」(旧ガケ書房)のすぐ近く。法然院や安楽寺(通常非公開ですが、毎月2日には地蔵市が開かれています)、銀閣寺なども歩いていけます。

そうそう、朝の法然院!これは本当におすすめです。法然院と「swiss」。セットでぜひ。

swiss coffee,plants

京都市左京区浄土寺下南田町39-3
10:00〜18:00 (17:30L.O.)※朝食は11:00ごろまで
月・火曜休
http://swisscoffeeplants.tumblr.com/

 

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Written by

清塚あきこ

編集者・ライター。出版社および編集プロダクション勤務を経て、2012年独立。京都関連の情報誌や書籍を中心に、実用書や各種パンフレットの編集・執筆に携わっている。好きなものは、装幀の素敵な本、矢野顕子さんの声、酸っぱめのコーヒー、地方が舞台のサスペンスドラマ、肌触りのいいボーダーシャツ、サクサクのスコーン。京都のはずれ在住。一児の母。

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