2015年春夏のトレンドカラーは“海色”や“パステルカラー”だとか。ショーウィンドーにも爽やかなブルーをよく見かけますね。毎年、季節により変わっていくトレンドカラーと同じく、朝には朝に、夜には夜にぴったりの“色”があることはご存知ですか?
アメリカのパントン色彩研究所が発表した2015年のトレンドカラーは、赤ワインの名前でもあるマルサラという色なのですが、実は、朝のトレンドカラーも、“赤”。今回は、時間に合わせたトレンドカラーを上手く使うことで、脳と体のスイッチを条件反射で切り替える方法を紹介します。
朝と夜のトレンドカラーを取り入れる方法は?
それでは、朝と夜のトレンドカラーを使って生活リズムを整える方法を具体的に見ていきましょう。朝時間.jpでも連載が大人気のカラーキュレーター 七江亜紀さんによると・・・
【朝】
たとえば、低血圧の人などは、赤いスリッパや赤いマグカップなど、朝一番に赤い物を目にすると体温や血圧が上がり、すっきりと目が覚めます。
私はよく、赤い一輪のガーベラを、洗面台のところに置いています。すると、赤が眠たい朝のいい刺激となって、すっきりする気がするのです。
【夜】
夜は、夕方くらいから、じわじわとリラックスモードに変えていき、睡眠の準備に入ります。
日が沈んで来たら、ライトも少し弱くし、暗くしていきます。間接照明というと、オレンジや黄色がほとんどなので、一見刺激的な印象があるかもしれませんが、赤と違い、オレンジや黄色の明かりは、目や心を穏やかにしてくれます。
また、部屋は電球色の照明でふわっとさせ、別の五感を、パープルやグリーンなどの青系の中間色で癒してあげるのもポイントです。入浴後にラベンダーのオイ ルを塗ってみたり、ミントの香りを放ってみたり……温かさも寒さも感じないパープルやグリーンの力で、いったん一日の疲れを癒し、バランスを取り直しま す。
ある程度リラックスしてきたら、少し青の入ったものを目にしてみてもいいでしょう。寝室のなかにブルーを入れたり、月に何回かはシーツや枕カバーの色を青にしてみたり……。
出典:著 七江亜紀 『色が教えてくれること』(大和書房)
この時間に合わせたカラーは、はっきりとこの色!とは決まっていません。自分の好みのニュアンスの赤や青を選んで生活の中にうまく色を取り入れていきましょう♪
自分の体調も色でわかっちゃう?
顔色が良い悪いと言うように、自分の顔にもさまざまな「色」がありますよね。七江さん曰く、中でも化粧前の「朝の顔色」は、自分の幸せバロメーター。今自分がどんな状態かを200%教えてくれる最高の健康グッズなんだとか。
トレンドカラーで朝のリズムをしっかり作れば、朝の顔色ももっといいものになるはずですよ!
意外と知らない色のちから「色が教えてくれること」
健康、美容、ファッションなど、さまざまな場面での色の取り入れ方を教えてくれる1冊、「色が教えてくれること」(大和書房)。時間に合わせた色の取り入れ方以外にも、生活にうまく色を取り入れていく方法がたくさん紹介されていますよ。