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うつのとき、救ってくれた大切な一冊は?「鬱」と「本」をめぐるエッセイ集

 

朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。

今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『鬱の本』

「鬱」と「本」をテーマにしたエッセイ集です。気分がふさぐとき、心が疲れたとき、少しずつ読むのにもオススメです。

『鬱の本』
鬱の本
編集:点滅社編集部
出版社:点滅社

くるしいときに、本なんか読めない。そう語る詩人・デザイナーの池田彩乃さんは、愛読する本が「形を持っていてくれてよかった」という。枕元で表紙のかすかなぬくもりを撫でることができるから——。コピーライターのマツさんは、何事にもにうまく適応できずに生きる自分と、ある短編小説の主人公の境遇を重ね合わせ共感します。

鬱と本をめぐる本書は「毎日を憂鬱に生きている人に寄り添いたい」という点滅社編集部の思いから作られました。作家、歌人、本屋店主、画家、歌手などさまざまな職業の84人の方たちが、鬱なとき、憂鬱なときに読む本や心の支えとなった本についてつづっています。作家の山崎ナオコーラさんが高校時代に繰り返し読んだのは、谷崎潤一郎の『細雪』だったそうです。主人公の雪子を気に入っていた理由が「全然喋らないヒロイン」というのがとても新鮮で、雪子さんの魅力にあらためて気づかせてくれます。

そしてなかでもとりわけ詩人の松下育男さんの「それがかえって」に心を揺さぶられました。生涯で最も回数多く読んだというウイリアム・サローヤンの詩にまつわるエッセイです。

ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ

「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。

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小説から絵本まで、編集者が選ぶ”朝読書”におすすめの1冊
Written by

まっこリ〜ナ

編集者・ライター

出版社勤務を経てフリーランスに。図鑑や写真集、子どもの本や雑誌などの編集に携わる。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。いちばん好きな本の主人公は長くつ下のピッピ。
趣味は草花園芸、編み物、ランニング、スポーツ観戦。

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