おはようございます。好印象マナー講師の林慶子です。
マナーや心の在り方を知って好印象な自分になる!すぐに実践できるコラムを、毎週火曜日にお届けしています。
【今週のテーマ】身分証明書と本人確認書類
手続き上、本人であることを証明するものの提示を求められるときに使われる言葉、「身分証明書」。
今回はこの「身分証明書」について一緒に考えてみましょう。
身分証明書とは
辞書によると
官庁・会社・学校などで、その人がそこの職員・社員・学生・生徒などであることを証明する文書。
とあります。
また、Wikipediaには、
身分証明書とは、社会生活において、人の本人性や法的資格を示すために用いられる文書のことをさす。官公庁や学校・会社・団体などの公的機関が発行する証明書などが利用される。
ともあります。
いわゆる、免許証やマイナンバーカード、パスポートなどや、市役所で申請する書類のことですね。
身分証明書と身分証
「身分証明書」を略して「身分証」と言います。
なお、「身分証明証」という言い方は誤りなので、気を付けましょう。
身分証明書は使ってもいいことば?
Wikipediaには、
2000年代以降、「身分」という言葉について、身分制度と関連づけたり、社会的な序列を示す言葉と捉えたりして不快感を示す者もいるため、特に顧客等に対しては「本人確認書類」という表現に置き換えたり、「お名前とご住所の分かる公的なもの」などの婉曲表現を用いる事が多い。
とあります。
「差別的である」「使ってはいけない」というマナーはありませんが、【不快に思う方もいる】ということを知っておくだけでも違いますね。
身分証明書の別の言いかたと使いかた
「本人確認書類」を使えると、より丁寧な印象になります。
- ご本人様であることを確認できるものはお持ちでしょうか。
- ご本人様であることを確認できる書類はございますか?
- 顔写真付きのご本人確認ができるものをお持ちでしょうか。
- ご本人確認ができる免許証やマイナンバーカードなどをお持ちでしょうか。
*****
いかがでしょうか。時代が変われば、使う言葉も変わる。
差別的な意味はなくても不快に思う方がいるということを知り、言葉を選んで使えるといいですね。

ひらがなと漢字…どっちがいいの?「ください」と「下さい」の使い分け方
文章を書いたり入力したりしていて、「ください」という表現が出てきたときに「あれ…漢字だっけ、ひらがなだったっけ?」と一瞬手が止まることはありませんか。
それでは、また次回!Have a ごきげん day!
このコラムは【毎週火曜日】更新です。次回もお楽しみに!