朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『BOOKSのんべえ』。
文筆家・木村衣有子のお酒文学案内エッセイ集、新刊です。『我輩は猫である』『風の歌を聴け』『津軽』『神様のボート』『しらふで生きる』など、小説や随筆の酒にまつわるシーンを紹介した味わい深い一冊をどうぞ。
『BOOKSのんべえ お酒で味わう日本文学32選』
著者:木村衣有子
出版社:文藝春秋
居酒屋で、行きつけのバーで、ひとり暮らしの部屋で。時代も場所もさまざまな酒のシーンが登場する。おいしそうな酒とつまみに誘われて、場面のその先を知りたくなる。お酒から文学作品の扉が開いていく。
川上弘美の『センセイの鞄』は著者が愛読してきた作品のひとつ。物語の語り手のツキコさんと自分自身を重ねつつ、四半世紀近くにわたって読み返し続けてきたという。「そのあいだ、これ以上に人心を掌握する、渋くて甘い居酒屋小説はなかなか世に出ていないと私は思っている」。この一文からも作品の魅力が伝わってきます。
谷崎潤一郎の『細雪』で描かれる四姉妹のうち「一番行ける口」は誰か。三女の雪子さんの好みの銘柄はなにか。なかには想像上のお酒の話もあって飲んでみたくなる。コラム「おかずとつまみの境界線」では、村上春樹作品の『ダンス・ダンス・ダンス』からおいしいつまみにまつわるシーンが紹介されています。付録の「お酒と文学の100年」も参考に。ゴールデンウィークののんびり読書にもオススメです。
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
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