花粉症の人にとってはつらい季節がやってきました。
今年の春は例年よりも花粉が多いとか。すでに治療を受けている人も多いと思いますが、花粉症を防ぐためには睡眠を見直すことも大切です。

睡眠不足が続くと免疫力が落ち、花粉症が悪化する可能性が!

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睡眠が不足すると脳機能低下、循環器機能低下、肥満リスク増大、認知症発症リスク増大など、カラダや心にさまざまな不具合が起こるリスクが高まってしまうと言われていますが、実は、免疫機能も低下してしまう恐れがあります。
そのためアレルギー性疾患の発症リスクも高まると言われ、花粉症をひどくしてしまう可能性もあると考えられます。

外出する際は、薬を飲み、マスクやメガネをして、帰ったらすぐに上着を脱いで花粉を払うなど日中の花粉対策は万全という人は多いと思いますが、ぜひ、睡眠も見直してほしいものです。
花粉症で鼻が詰まった状態で眠ると、カラダが酸欠状態となるため眠りの質が低下してしまうこともあります。症状をコントロールしながら、質の良い睡眠を心がけましょう。

不規則な生活を送っていると自律神経のバランスが崩れ、それが花粉症に悪影響を与えることもあるので、規則正しい生活をベース(週末を含めて)に、6~7時間の睡眠を確保しましょう。

寝室環境にも気をつけましょう!

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睡眠に加え、もう一つ気をつけてほしいのが寝室環境です。空気中に浮遊している花粉やホコリは、人が寝静まると下へ落ちてくるため、睡眠中にそれらを吸い込んでしまう可能性が。

気持ちよく眠るためには、次のような対策をしてすっきりと朝を迎えましょう。

 

【1】まめに拭き掃除をする
室内の花粉やホコリを減らすためには寝室はもちろん、どの部屋もまめに掃除をすることが大切。
花粉やホコリを効率よく取り去るためには、いきなり掃除機をかけるのはなく、まず拭き掃除から始めましょう。空気中に軽く水スプレーをし、花粉やホコリを落ちやすくしてから拭き掃除をして、最後に掃除機をかけるようにしましょう。

【2】寝具に花粉を寄せ付けない
寝具は外に出さないようにし、シーツをまめに取り変えること。また、寝具の表面を定期的に掃除機で吸い取るようにしましょう。
パンパン叩くのは逆効果になることがあるのでNGです。
また、5年以上同じ寝具を使い続けている人は、メンテナンスするか、買い替えを。花粉だけでなく、ダニやカビなどが付着していると、花粉症の症状が悪化してしまうことがあります。
最近では花粉、ホコリ、ダニなどが入り込みにくい寝具もあるので、買い替え予定のある方はチェックしてみてください。

【3】入浴がすむまで寝室には入らない
花粉を家に入れ込まないためには、外出から帰って上着を脱いだだけでは不十分。花粉は髪や肌にも付いています。
そのまま過ごしていると、花粉を部屋中にまき散らしてしまうので、花粉の季節は外出したらなるべく早めに入浴をし、できれば入浴がすむまで寝室には入らないようにしましょう。

【4】ベッドなどを利用する
どんなに掃除をしても、夜になると花粉やホコリは下へ落ちてきます。床から30cmくらいにもっとも多く集まると言われているので、花粉やホコリが気になる人は布団ではなく、できればベッドを利用して床から少し高い位置で眠るようにしましょう。

【5】空気清浄機を利用する
花粉やホコリに敏感な人は、玄関や寝室に空気清浄機を。
寝室に置く空気清浄機については音が静かなもの、ライトが消灯できるものを選びましょう。音がうるさかったり、ライトが点灯するものは、睡眠の妨げになるので要チェック!

 

 

以上のことに気を付けて、花粉が飛ぶ季節もすこやかに過ごせるよう、心がけてみてはいかがでしょうか?

 

 

 

この記事を書いた人
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ぐっすり睡眠&スッキリお目覚めのツボ[連載終了・全70回]

睡眠改善インストラクターによる快眠&めざめのヒント[連載終了・全70回]
Written by

睡眠改善シニアインストラクター 竹内由美

日本睡眠改善協議会認定・睡眠改善シニアインストラクター。日本産業カウンセラー協会認定・産業カウンセラー。
米国Mary Baldwin College心理学科卒業。フリーの編集ライターとして美容や健康などに関する記事に携わり、その経験から睡眠やメンタルヘルスの重要性に気付き、上記の資格を取得。忙しい現代人にこそ良質な睡眠が大切だと、雑誌や講演活動などを通して睡眠について伝えている。
著書には「眠りダイエット」(文芸社)がある。

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