ジメジメ梅雨が続いていますが、気温や紫外線量はもう夏レベル。今のうちからしっかりケアをして夏ダメージを最小限に抑えたいもの。そのカギとなるのが「睡眠」です。
ぐっすり眠ると肌の代謝に欠かせない成長ホルモンが分泌され、眠っている間にキレイに♪眠る前のお手入れと眠りやすくする工夫をして睡眠の質を高めましょう!

 

冷房で冷えたカラダは、熱めのお風呂でリセット!


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夏でも1日オフィスで仕事をしていると、冷房で冷えてしまいがち。冷えは血行を悪くして肌によくないだけでなく、睡眠の質も低下させる原因になります。
ガンガンに冷房がきいている環境で過ごさなければならない人は、ちょっとファッショナブルではないけれど、日中は靴下をはく、腹巻をするなどして防ぎましょう。

帰宅後は、ウォーキングなどの運動をしましょう。
運動は全身の血行を促して体温調節機能を整え、肉体的に疲労することによって睡眠の質を高めます。陽が落ちているので紫外線も気にならずに運動することができ、一度体温を上げることで体の中心に溜まっていた熱(深部体温)が全身で冷やされ、眠りやすくなります(人は深部体温が下がると眠りやすくなる性質がありますが、冷やすこととは違うので、お腹は冷やさないこと)。

 

運動する余裕がない人は、少し熱め(41度くらい)のお風呂でも代用できます。リラックスするためには、ぬるめのお風呂にゆったり入るのが基本ですが、冷えがひどい時は少し熱めのお風呂に入ると冷えをリセットできます。
ただし、熱すぎるお風呂は交感神経を刺激して眠りの妨げになったり、一気に血圧を上げてしまうので気をつけて。運動や入浴の前後には水分を補給し、ジワーッと汗が出るくらいを目安にしましょう。

 

入浴後はスキンケア+マッサージを


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日中、UVクリームをつけておくことは紫外線防止の基本中の基本ですが、帰宅したら念入りな洗顔を。
汚れをしっかり落とすことでその後の化粧品の有効成分が入りやすくなります。
洗顔が終わったらすぐに保湿を。とくに入浴後は気化熱で乾燥しがちになるので、化粧水や美容液を重ね塗りして肌が軟らかくなるまで十分に保湿+栄養補給をしてください。最後に乳液またはクリームをゆっくりとした動きでマッサージしながら塗り、潤いが逃げるのを防ぎ、血行を促しましょう。

夏にクリーム?と思われるかもしれませんが、睡眠中も肌の水分は蒸発するため、化粧水だけでは潤いが逃げ、それを補うために皮脂がでやすくなってしまうからです。その際、顔だけでなく、デコルテまでお手入れをすると血行がアップして効果的です。

 

寝る前は照明を暗くし、呼吸は「ゆっくり深く」を心がけて。頭を使うことは止め(肌をマッサージしながらキレイになる自分を思い浮かべ、心を緩めましょう)、睡眠モードに! 寝る前のタバコやお酒、カフェインは眠りの妨げになるので避けましょう。 夏はビールが美味しい季節ですが、冷たい飲み物は冷えにつながるので飲みすぎにも注意を。

 

<リンパを刺激してさらに血行をアップ>
フェイスマッサージをしたら、リンパも刺激してみてください。老廃物が排泄されやすくなり、すっきりするはず。時間に余裕がある人は、下記の2ヶ所だけでなく、ひざの裏、太ももの付け根などにあるリンパも刺激してあげるとGOOD!
1.人差し指と中指で耳をはさみ、親指で耳下腺を軽く何度か押す。
2.右手の人差指と中指で左の鎖骨のくぼみを軽く何度か押す。反対側も同様に。

 

紫外線のダメージや毛穴が気になる人は、お手入れの最後に冷やしたタオルで顔全体をパックしてみて。足元は冷えても顔は意外に体温が高く、毛穴も開きがち。毛穴を引き締め、化粧品の有効成分を肌の中にグッと閉じ込めるために、肌がひんやりするまでパックを。そして、最後にもう一度乳液またはクリームを薄く塗ってぐっすり眠りましょう。

vol.1-3 ぐっすり眠って翌朝美人!でご紹介したように、良質な睡眠は美肌を育てる成長ホルモンを分泌させるのに不可欠です。規則正しい生活を心がけて体内時計を整え、良質な睡眠を確保しましょう。暑いとどうしても寝苦しくなるので、そんな方はvol.1-4 寝苦しい熱帯夜もぐっすり!を実践してみてください!

 

 

 

 

 

この記事を書いた人
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ぐっすり睡眠&スッキリお目覚めのツボ[連載終了・全70回]

睡眠改善インストラクターによる快眠&めざめのヒント[連載終了・全70回]
Written by

睡眠改善シニアインストラクター 竹内由美

日本睡眠改善協議会認定・睡眠改善シニアインストラクター。日本産業カウンセラー協会認定・産業カウンセラー。
米国Mary Baldwin College心理学科卒業。フリーの編集ライターとして美容や健康などに関する記事に携わり、その経験から睡眠やメンタルヘルスの重要性に気付き、上記の資格を取得。忙しい現代人にこそ良質な睡眠が大切だと、雑誌や講演活動などを通して睡眠について伝えている。
著書には「眠りダイエット」(文芸社)がある。

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