男性だけなく、女性もバリバリ働く時代。でも、もし、「体力があるから眠らなくても大丈夫」。そんな風に思って睡眠不足を続けている方は、考えを改めたほうがいいかもしれません。夏休みがあけ、仕事を再開した方も多いと思いますが、自分の能力を最大限に発揮し、しっかり働きたい人ほど、きちんと眠ることが必要です。

 

眠らなければ脳も身体も休まらない


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日本人は生真面目とよく言われますが、仕事を重要視するあまり、自分の健康よりも働くことに熱心になりすぎてしまったり、睡眠時間を削って長時間働くほうが優秀だと勘違いしている場合もあるようです。でも、そんな生活は健康を害する可能性があるばかりか、仕事の作業効率も発揮しにくくなってしまうことが。

 

睡眠不足のまま働き続けるのは、酔っぱらった状態で働いているのと同じだといわれます。本人はいたって正気で、バリバリ働いているつもりでも、周囲から見ると、効率が悪かったり、KYな人に見えてしまう可能性も。

 

確かに、体力や気力、アグレッシブな意識があると、眠気を取っ払うことができます。でも、起きている間に、脳や身体はダメージを受け、疲労も蓄積されます。いくら体力があっても、そのダメージや疲れは、起きたままでは回復できません。それができるのは睡眠中だけ。つまり、バリバリ働き続けたい人ほど、きちんと眠って脳と身体のダメージをしっかり修復することが不可欠なのです。

 

適度な睡眠と規則正しい生活で効率アップ


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まずは7時間程度の睡眠が確保できるようにスケジュールを調整し、規則正しい生活を送るようにしましょう。体内時計が整ってくると眠りが深くなるため、その分、今までよりも睡眠時間が短縮できる可能性が。また、疲れが取れるため、作業効率が高まり、余計な残業が減り、時間を有効活用しやすくなります。

体力や気力だけに頼って頑張りすぎると、交感神経が過度に働きすぎて自律神経が乱れ、健康に良くないばかり、眠たいはずなのに眠れないといった状態になってしまうことも。明日もきちんと働くためには、一定の時間がきたら仕事はストップし、身体をメンテナンスモードに切り替えることが必要です。不況のため、労働環境は決していいものとは言えなくなっていますが、働きすぎて身体を壊したら元も子もありません。真面目な人こそ、明日に疲れを残さない働き方が、効率的で継続的であることを、肝に銘じておきましょう!

 

 

 

この記事を書いた人
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ぐっすり睡眠&スッキリお目覚めのツボ[連載終了・全70回]

睡眠改善インストラクターによる快眠&めざめのヒント[連載終了・全70回]
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睡眠改善シニアインストラクター 竹内由美

日本睡眠改善協議会認定・睡眠改善シニアインストラクター。日本産業カウンセラー協会認定・産業カウンセラー。
米国Mary Baldwin College心理学科卒業。フリーの編集ライターとして美容や健康などに関する記事に携わり、その経験から睡眠やメンタルヘルスの重要性に気付き、上記の資格を取得。忙しい現代人にこそ良質な睡眠が大切だと、雑誌や講演活動などを通して睡眠について伝えている。
著書には「眠りダイエット」(文芸社)がある。

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