赤ちゃんの眠りは大人とは違います。でも、どう違うのかわからない人も多いようで、ジョンソン・エンド・ジョンソンが行った調査によると、「夜泣き・ぐずつき」「夜中によく起きる」が育児の悩み1位・2位にあげられています。大人にとっても重要な睡眠は赤ちゃんにとってももちろん重要。家族も赤ちゃんも安心して眠れるように、赤ちゃんの眠りについてぜひ知っておきましょう。

 

赤ちゃんの眠りには大きな個人差がある


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生後間もなくの赤ちゃんは、昼夜の区別なく、3~4時間の短い眠りと授乳を繰り返し、1日に10.5~18時間の睡眠をとります。そのためパパママはしばしば睡眠不足になります。これは赤ちゃんにまだ睡眠覚醒リズムが発現していないためですが、それも生後3~4ヶ月まで。昼夜の光(太陽)の変化やパパママとの接触時間などを手がかりに体内時計の1日のリズムが現われて、徐々に夜まとまって眠ってくれるようになります。同時に昼間の睡眠は減少。生後8ヶ月頃には午前午後1回ずつ、1歳2ヶ月以降は午後1回、昼寝をする程度となり、4~6歳以降は昼寝をしなくなる子も増えます。

 

最新の研究では、受胎後(出産後ではなく)約46週で睡眠覚醒の概日リズム(1日のリズム)が現れると言われているので、生後3~4ヶ月まではちょっと覚悟して、下記を参考に赤ちゃんの成長をサポートしてあげましょう。

 

パパママに知ってほしいこと
(1)赤ちゃんの体内時計の育成を助けるため、妊婦は出産前から規則正しい生活を心がけ、十分な睡眠を心がけること。

 

(2)生後間もなくの乳児は昼夜の区別なく寝起きをしますが、1日のリズムを形づくる準備を始めているので、親は起床時刻と就寝時刻を一定にし、「朝は明るく、夜は暗く」という基本的な生活を崩さないこと。赤ちゃんが日中眠っていても部屋を暗くする必要はありませんし、逆に夜中に起きたからといって部屋を昼間のように明るくしたり、騒ぎだてたりしないこと。夜中に起こされるため、ママ自身が寝不足になり、日中眠くなることがありますが、そんな時は、午後2時前後に1時間程度仮眠を。ただし、何時間も眠る、朝はお昼まで寝ている、夕方以降に仮眠をするのは体内時計を乱してしまう原因になるので極力避けましょう。

 

(3)この時期は、肉体的にも精神的にもママへの負担が大きく、睡眠が不足するだけでなく、ストレスもたまりがち。ママの負担を減らすためにはパパや家族が理解・協力してあげることも不可欠です。

 

日本の赤ちゃんは夜更かしで睡眠時間も短くなっている


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一般的な成人には1日に7時間30分程度の睡眠が必要ですが、赤ちゃんにはもっと睡眠が必要です。2005年米国睡眠財団の会報によると、3~11ヶ月で14~15時間、1~3歳で12~14時間、3~5歳で11~13時間の睡眠が必要だと報告されていますが、皆さんの赤ちゃんはどれくらい眠っているでしょうか?

 

APPSA=Asia-Pacific Pediatric Sleep Alliance(ジョンソン・エンド・ジョンソンの協力により加盟17カ国。0~36ヶ月児、28000人以上の眠りを調査)の調査によると、日本の乳幼児の睡眠時間は11時間37分と参加国の中でもっとも短く、アジアの乳児は欧米の乳児に比べ就床時刻が遅い傾向があると報告されています。ただ、前の章で述べたように、乳幼児の睡眠時間にはかなり個人差(1日に10.5時間眠る赤ちゃんもいれば18時間眠る赤ちゃんもいます)があるので、標準より短いからといって深刻になりすぎる必要はありません。でも、日本のパパママは忙しいからか、それとものんきなのか、自分の赤ちゃんの睡眠状態を問題だと思っている親の割合が少ないことも報告されています。

 

赤ちゃんの睡眠は日に日に変化しますし、生後3~4ヶ月を迎えるまでは規則正しさも昼夜の区別もないため、どんな状態が赤ちゃんにとって良いのか、判断することはなかなか難しいものです。そこで、ジョンソン・エンド・ジョンソンでは、小児睡眠の専門家の協力を得て、赤ちゃんの睡眠状態がチェックできるサイト「すやすやチェック」をオープン。赤ちゃんの睡眠をサポートする製品やお役立ち情報もたくさん紹介されているので、ぜひチェックしてみてください!

 

 

この記事を書いた人
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ぐっすり睡眠&スッキリお目覚めのツボ[連載終了・全70回]

睡眠改善インストラクターによる快眠&めざめのヒント[連載終了・全70回]
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睡眠改善シニアインストラクター 竹内由美

日本睡眠改善協議会認定・睡眠改善シニアインストラクター。日本産業カウンセラー協会認定・産業カウンセラー。
米国Mary Baldwin College心理学科卒業。フリーの編集ライターとして美容や健康などに関する記事に携わり、その経験から睡眠やメンタルヘルスの重要性に気付き、上記の資格を取得。忙しい現代人にこそ良質な睡眠が大切だと、雑誌や講演活動などを通して睡眠について伝えている。
著書には「眠りダイエット」(文芸社)がある。

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