朝“和食”の習慣が体を変える!

 


朝和食のすすめ

美と健康を叶えるためには、ヘルシーで栄養バランスのよい和食を3食のうちのどこかで毎日摂り入れていただきたいのですが、昼食や夕食で毎日和食を食べるというのは現実問題、忙しい現代人にとってなかなか難しいのではないでしょうか。

そこでおすすめなのが、毎日の朝食を和食にするということ。実際に私自身、ここ数年間は朝食を全て和食に切り替えたところ、とても体の調子がよくなりました。あんなに好きだった甘いものや菓子パンを食べたいと思わなくなりお肌の調子も良くなりました。体の調子が良いと心の安定にもつながり、食べ物の力を痛感しています。

なぜ和食がよいのか?

私はもともと、無類のパン好きで1日に1回は必ずパンを食べないと気が済まず、パンの中でも特に甘い菓子パンが大好きでした。パン食中心だと、パンと一緒にバターやジャムなどを摂る機会が増えたり、おかずもどうしても洋風なお料理が多くなるので、糖分や油分の摂取量が必然的に増える傾向があります。

和食の朝ごはんの良いところは、ご飯、野菜や海藻、豆腐などの具だくさんの味噌汁、野菜中心の和風のおかず、のり、納豆、生卵、焼き魚、そして旬の果物と理想的な栄養バランスを自然に保つことができます。糖分や余分な油脂類はほとんど入ってきません。

小麦には食欲を増進する作用がある!?

当サイトのコラムニストでもいらっしゃる栄養コンサルタントのエリカ・アンギャルさんの提唱で、一躍日本でも注目されるようになった「グルテンフリー」という食事方法。

グルテンとは、小麦や大麦、ライ麦などの麦類に含まれるたんぱく質の一種のことで、このグルテンを含む食べ物を摂らない食事方法のことを「グルテンフリー」といいます。アメリカのセレブ達の間でブームになり、日本へも入ってきました。

「グルテンフリー」という食事方法は、もともとは小麦でアレルギーを起こす人向けに考えられたものです。しかし、アレルギーの症状がない人でも、グルテンを抜いた食事をすると体調が良くなる人が多く見られたため注目されるようになりました。

グルテンの中にある“グリアジン”というタンパク質成分は、脳内で麻薬のように作用して食欲を増進させるともいわれています。パンやパスタが好きでやめられないという人はグルテン中毒の可能性も否定できません。

また、麦類の中でも小麦に含まれている“アミロペクチンA”というデンプン質は血糖値を急上昇させ、血糖値を下げるインスリンを急激に増やします。このインスリンは脂肪を蓄えるホルモンでもあるので、頻繁に放出されると太りやすくなります。

その他に、グルテンは腸の炎症を引き起こすリスクが高いため、代謝低下の原因にもなります。以上のようなことから、グルテンを抜けば、脳と代謝作用に働きかけて「痩せやすい体質」になるため“グルテンフリー”や“グルテンフリーダイエット“が注目されるようになりました。

野菜中心の常備菜で、ぱぱっとバランスのとれた朝和食を

もしも、パンとコーヒー、フルーツヨーグルトといったパン食中心の朝ごはんというスタイルの方が、急に和食の朝ごはんに変えると言われても…という場合には、週に1日から和食の朝ごはん生活に切り替えてみてください。休日など時間のあるときからスタートすると始めやすいでしょう。慣れてきたら、少しずつ平日にも摂り入れていきます。

私はよく夕食の後片付けが終わったあと、キッチンに立ったついでに、簡単に作れる野菜の常備菜を数種類作って、冷蔵庫に保存をしておきます。朝食にお弁当にと2~3日はとても重宝します。また、翌朝のお味噌汁用にお出しで野菜だけを煮ておいて、翌朝にはお味噌を入れるだけの状態にしておくと忙しい朝にはとても便利です。

*簡単にできる野菜の常備菜をいくつかご紹介します。

  • 小松菜と舞茸のお浸し(手作りめんつゆで味付け)
  • ほうれん草と人参のナムル風(醤油・ごま油・黒胡椒、お好みでお酢少々で味付け)
  • ブロッコリーのポン酢浸し(手作りのポン酢で和える)
  • 豆もやしと油揚げの甘辛炒め(みりんと醤油で味付け)
  • 長ねぎのマリネ(ごま油で両面蒸し焼きにし、醤油・みりん・酢で味付け。ホットでも冷やしてもOK)
  • ひじきときゅうりと色々なお豆の和えもの(かえしで和える)
  • にんじんのきんぴら
  • 冷蔵庫のありもの野菜のマリネ(さっとゆでた野菜に酢・はちみつ・塩・オリーブオイルで漬ける)
  • ※手作りめんつゆ…(作りやすい分量:できあがり400cc強)
  • しょうゆ・みりん各200cc、酒50cc、昆布15g+かつお節20gを鍋で5分ほど煮て濾す。
  • 牛丼や親子丼などの味付けにも重宝します。

※手作りポン酢…(作りやすい分量)
レモン汁・酢・しょうゆ・煮切りみりんを同量比(1:1:1:1)で混ぜるだけ。
・煮切りみりんとは、火にかけてアルコール分を飛ばしたみりんのこと

※かえし…みりんと醤油を1:1で合わせたものを火にかけ、アルコール分を飛ばしたもの。炒め物の味付けにも重宝します。

朝和食の習慣を身につけて、心と体のバランスを整えて健康美人を目指しましょう。

※「“ごはんとみそ汁”中心の食事で身体を整える」のコラム内でも和食についてお話していますので、合わせて参考にしてください。

記事提供:スキンケア大学

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