おはようございます。エステティシャン・美容家の永松 麻美です。皆さんにおすすめしたい朝美容コスメやテクニックを土曜日(隔週)にお届けしています。
今朝のテーマは、秋から冬に移りゆく今見舞われやすい「肌不調」時にやってしまいがちなNG対処法についてお伝えします。当てはまる不調があるときは「正しいケア」を参考にしてくださいね。
【1】「化粧水がヒリヒリするときに新しい化粧品を使う」=NG!
化粧水がお肌にしみるとき。「化粧水が合わないのかな?」と思いますし、新しい化粧水を買ってきて試したくなりますよね。
化粧水がしみるよくある原因は、大きく分けて2パターンあります。それは、特定の成分に対してのアレルギーなど本当に「化粧水が合わないパターン」と「肌が弱っていて何をつけてもわりと滲みてしまうパターン」です。
転んで擦りむいたとき、水道水も石鹸もしみますよね。傷までないにしろ、肌が弱っていてそれに近い状態のとき。そんなときは化粧水や水ベースの美容液、高浸透の高機能化粧品などは成分の良し悪しとは関係なくしみてしまいます。
「化粧水がしみる…」と感じたら、化粧水を変えるのではなく、「おやすみ」してクリームやオイル、またはワセリンなどを塗って肌を保護して回復を待つのがおすすめです。
【2】「お肌が乾燥するからスチームで保湿」=NG!
お肌が乾燥するときこそ、スチームで保湿したいですよね。でも実は、スチーム自体は良いアイテムですが、「やりすぎ」や「終わった後の保湿不足」は逆に乾燥を招くことがありますよ。
スチーム中は肌の表面の水分量が増えますが、その後急激に水分蒸散していきます。このタイミングでしっかりと保湿するのがポイントです。
また、長時間にわたって肌がふやけた状態を続けること自体が、肌の乾燥を招くことも。乾燥しているときにスチームは控えるか、やるなら時間は短めで。終わった後は化粧水・美容液・クリームなどでいつも以上にしっかりと保湿をしましょう。
【3】「赤みや痒みがあるときに高機能コスメ」=NG!
赤みがあるときや痒みがあるときは色むらが気になるので、美白コスメを使いたくなるもの。また、調子悪いからこそ、良いお値段の高機能コスメを使いたい…そんな気持ちにもなりますよね。
でも、赤みや痒みは肌からの「赤信号」。健康状態がよくないときに、栄養いっぱいのコスメを使っても、お肌はうまく対応できず逆にお肌の負担になってしまうことも。
赤みや痒みがあるときは鎮静成分や、抗炎症成分の配合されたコスメなどを使って、お肌が落ち着くのを待ちましょう。赤みや痒みが続くようなら皮膚科で相談してくださいね。
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肌の不調を感じた時は、いつも通りか少し引き算のスキンケアで「攻めより守り」を意識してみてください。
また、お肌も身体の一部なのでお風呂で疲れをとったり、たっぷりと寝たり身体をいたわってあげるのも大切です。高級コスメよりも、毎日の質の良い睡眠の方が効果を実感できるかもしれませんよ!
☆この連載は<隔週土曜日>に更新します。次回もどうぞお楽しみに…!