新しい出会いが植える新年度。職場や学校などで「自己紹介」をすることが増える季節です。
今日はテンナイン・コミュニケーションと朝時間.jpのコラボ連載から、外国人と挨拶する時に役立つ「自己紹介」で使える英語表現をピックアップしてご紹介します。
「A社の〇〇です」…社名+名前はどう言う?
ビジネスシーンの挨拶でよく耳にする「A社の〇〇です。」という自己紹介。英語ではどのように表現されるのでしょうか?
I’m Yamada from ABC.(ABC社のヤマダです)
この表現は、相手と少し距離があるところから話しているようなイメージ。電話での応対などによく使われるフレーズです。
I’m Yamada at ABC.(ABC社で働いているヤマダです)
ABC社という「場所で」働いていることを強調したい場合は「at」を使う表現が適切◎。例えば、もともとは他社の社員だが、一時的にABC社で働いている、という場合などにぴったりです。
I’m Yamada of ABC.(ABC社のヤマダです)
ABC社に「所属している」ことを強調したい場合は「of」を使いましょう。雇用契約がある「社員」であることが明確に伝わります。
前置詞のちょっとした違いでニュアンスが異なりますので、違いを覚えて上手に使い分けましょう♪
「初めまして」は“meet” or “see”?
「はじめまして」という意味で “Nice to see you” という表現を使っていませんか?初対面の方との挨拶には
Nice to meet you.:はじめまして(あなたに会えて嬉しいです)
このように、“see” ではなく “meet” を使いますよ。
例)Nice to meet you! I’m Tom. (= お会いできてうれしいです。トムです)
一方
Nice to see you.:あなたにまた会えて嬉しいです。
この表現は、以前会ったことのある相手と再会した時に使います・
例)
A: Nice to see you! (=また会えてうれしいよ)
B: You too. It’s been a while… since March last year, right? (=私もだよ。しばらく会っていなかったね、去年の3月以来かしら)
似た表現ですが、初めての場合は “meet”、2回め以降の場合は と“see”というように、違いをしっかり覚えておいて使い分けてくださいね◎
「Nice to meet you」の返し方は?
前述の「はじめまして(Nice to meet you)」という挨拶を、相手に先に言われた場合は、どう返すと良いでしょうか?
「私も」「こちらこそ」というつもりで
Me, too.
と返してしまう日本人が多いのですが、こちらはNG!正しくは
Nice to meet you, too.(=こちらこそ、はじめまして)
です。そしてこの一文を省略すると
You, too.
となります。ただしこの “You, too.” は、相手がお友達などカジュアルな関係の時向き。フォーマルなビジネスシーンなどでは略さずに ”Nice to meet you, too.” と表現しましょう。
自己紹介は、職場や学校、カフェやレストランなど思わぬ場所で必要になることがあるもの。
たとえ相手が外国人でもスムーズに挨拶できるよう、名前の名乗り方、年齢、職業、出身地や趣味など、英語での自己紹介を頭にいれておくと安心ですよ♪
(本記事は、テンナイン・コミュニケーションとのコラボ連載「通訳者さんに教わる♪朝のカンタン英語レッスン」のバックナンバーをピックアップしてご紹介しています)