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膨れ上がったトラウマ

 

夏休みが終わって、なんだかほっとしている今日この頃です。
夏休み中は娘の夏休みの宿題が全部終わってから、一緒に旅行に行く予定だったのですが、
宿題はいっこうに終わらず、本人も終わらせる気がなさそうなので、とうとう娘を宿題の山と共に実家に預け、わたしは友人と箱根に出かけました。
久しぶりに子育てから解放され、美味しいものを食べて、ゆっくり楽しい時間を過ごしました♪
ところがその翌日、きれいな景色を眺めながら優雅に朝食をテラスでとっていた時のこと。
大きな蜂がわたしの周りをブンブン飛び始めました。
なんだかすごく怒っているようで、追い立てるようにわたしの身体すれすれに何度も飛ぶので、慌てて室内に避難しましたが、気が付くと手が震え、心臓はバクバク。
実は蜂に関してはいろいろトラウマがあるので、かなり動揺してしまったようです・・・

蜂に刺されたのは、昔パリの凱旋門でテレビのロケをしていた時のことですが、レポートをしている最中、いきなり腕に激痛が走り、思わず、
「ぎゃああ~!!」と悲鳴をあげて倒れました。
蜂がわたしの服の袖から入り、いきなり腕を刺されたのです。
ディレクターが急いで毒を吸い出してくれたのですが、それから何日もズキズキ痛んだのを覚えています(涙)

しかしその後、追い打ちをかけるように、今度は中国ロケでまたもや蜂との再会でした。
ある村に着き、ロケバスの窓から外を見ると、思わず目を疑いました!
なんと見渡す限り蜂だらけ。
中国人たちは身体に何十匹もの蜂をつけたまま、気にする様子もなく歩いています。
中国人コーディネーターのおじさんは、
「ここの蜂はね、刺さない蜂だから全然大丈夫よ。それにね、蜂は白が嫌いだから、あなたの白い服には寄ってこないよ。」などと言っていましたが、それはとんだ間違いで、ロケバスから出た途端、何百匹もの蜂がわたしの白いワンピースに群がりました。
歩くと、私の後ろに蜂の行列までできる始末。
他の誰よりもわたしに寄ってきたところを見ると、蜂は白が大好きとしか思えません。
おまけに蜂ロケの話などなにも聞いていなかったので、短めのワンピースを着てきてしまい、スカートの中まで蜂が入り込み、太ももやお腹にもびっしり。
もう気持ち悪いわ、怖いわで気が狂いそうでした!
しかもパリでのトラウマもあるので、この蜂の大群の中に針を持っているのもひょっとしたらいるかもしれないと思ってしまい、怖くてはらうこともできず、冷や汗をかきながら、いつ刺されるかわからない恐怖と隣り合わせで、硬直しながら仕事をしたのを覚えています。
後から、オンエアーを観たら、蜂がびっしり群がっていたため、服が白ではなく黒に見えました・・・

でも・・・これで終わりではありません。
数か月前、公園で友人達とヨガをしていたら腕に虫がとまった気配がしたので、はらったところ、なんと大きな蜂でした。
はらった時、蜂は怪我をしたらしく飛べなくなってしまったようで、地面をひょこひょこ歩いていました。
その時、親切な人が走り寄ってきて、
「ここでは蜂に気を付けてくださいね。この辺を通って刺された人達はもう何人も救急車で運ばれているんですよ。」と、教えてくれました!
危機一髪で助かったのかもしれません・・・ああ、怖い。
改めてぞっとしました。
なんだか恐怖が恐怖を呼び、トラウマが雪だるま式に大きくなってしまったような不気味な感じ。
そのせいか、箱根でもずっと蜂のことが頭から離れませんでした・・・。

旅行が終わり、実家に戻ると、娘は宿題が終わったと大威張り。
「よかった、よかった。」とほっとして喜んだのもつかの間。
なんと実はまだ宿題を全部出し終わっていないことが、昨日判明しました。
困ったもんです・・・

 

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Written by

田村翔子

(女優・モデル)

7歳から15歳までベルギー、シンガポールで過ごす。
青山学院大学文学部在学中にモデルとしてスカウトされ’85年大手薬品メーカーの広告に起用される。国際感覚溢れるモデルとして脚光を浴びファッション誌のカバーやTV,CM等で活躍。’87年に女優デビュー。ドラマ、映画、舞台等に出演。近年はエッセイの執筆やマクロビオテックなどを取り入れたライフスタイルの取材を多く受ける。プントリネア所属

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