毎週水・金曜日更新!通訳者・翻訳者をネットワークする「テンナイン・コミュニケーション」とのコラボ連載「通訳者さんに教わる♪朝のカンタン英語レッスン」。金曜日は、今話題のニュースに関する英語表現をご紹介します♪
英語の「Do you have the time?」「Do you have time?」の違いって?
職場などで誰かに話しかける時、日本語でもよく使われる「(今)お時間ありますか?」というひとこと。
これを英語にそのまま直すと “Do you have the time?” ですが、実はこのままでは、まったく別の意味になってしまうんです!
Do you have the time? = 今何時ですか?
これは、 “What time is it?(=今何時ですか?)” と同様、相手に時間を尋ねる言い回しです。
では、「お時間ありますか?」という時は、何と言ったら良いのでしょうか?
Do you have time? = (今)お時間ありますか?
そう、違いは “the” があるか無いかだけ。 “Do you have time?” と “Do you have the time?” はそっくりな表現ですが、”the” の有無で全く違う意味になるんです!
英語はこんな風に、 ”the” の有無で大きく意味が変わることがあります。以下の例を見てみましょう。
leave the office=会社を出る
leave office=退職する
会社から出かけるだけなのか、会社を辞めてしまうのか、“the” だけで全く違う意味になります。
例)Mr. Yamada left the office for lunch.=山田さんは昼食のため会社を出ました。
例)Mr. Yamada left office in March.=山田氏は3月に退職しました。
※一般的に「会社を辞める」というときは “leave the company” “quit” “retire” などを使うことが多いです。
似た表現で混乱しやすいですが、時間を聞いたり、相手の都合を尋ねることは日常生活でも多いと思います。ぜひ “the” による意味の違いを覚えておいてくださいね!
(記事協力:テンナイン・コミュニケーション)