ボンジュール!
おとなりさんの庭では今、スノウドロップが満開です。
ヨーロッパでは春を告げる花として知られるスノウドロップ。
一面に咲くスノウドロップは、まるで白い帽子をかぶった春の妖精が舞い降りたよう。花に宿る春の気配を感じてうれしくなってしまいました。
それで思い出したのが「人には暮らしの気配が宿る」という話です。
家でもお行儀よく座ったり、音楽を楽しんだり、食事をおろそかにしない「気持ちのいい暮らし」をしている人は、たとえそれが質素な暮らしでも、その人の魅力となって美しく香り立つもの。
いっぽう朝ごはんをインスタントですませるような人は、どんなに着飾っても味気ない生活の匂いが漂うもの。
森茉莉さんの「ラアメンとお茶漬け」(私の美の世界)というエッセイです。
このスノウドロップの庭の主は、ガーデニングの天才。実はスノウドロップが咲くこの庭は裏庭で、表にメインの庭があります。
春から夏にかけて、バラやハーブが花を咲かせる美しい庭で、読書やティータイムを楽しんだり、家族でバーベキューしているのをみかけます。
「庭の手入れがいそがしくなるわ」
というマダム。セーターにパンツというそっけないいでたちで、年中日焼けしていてお化粧っ気もありません。
にもかかわらず、その笑顔にエレガンスを感じるのはやはり、美しい庭を手入れする暮らしの気配がにじみでているからでしょうか?
めざすは気配の美しいひと♪
私の場合、まずはしとやかに座るところからはじめねば、、です。
すてきな一日を。