Bonjour!
ながーい夏休みも終わり、Back to Schoolの季節。ショッピングセンターでは通学用品が山積みです。
モンブラン橋の朝の渋滞もカムバック。
心なしか、にぎやかな週のはじまりをむかえているジュネーブです。
学校といえば。。
小学校から英語教育をスタートしたり、なにかと語学教育に力をいれている日本ですが、ここスイスも然り。
フランス語、スイスドイツ語、イタリア語、ロマンシュ語。
公用語が4つもあるスイス。
英語&母語以外の公用語、あわせて2つも勉強しなければならないので、スイスの子供たちは本当に大変です。
そしてこの状況は、外国人としてスイスに住む私にとっても大問題!
住んでいるジュネーブはフランス語圏なのですが、チューリッヒ出身の夫とその家族が話すのはスイスドイツ語。国際機関の友人たちとは英語。
毎日が語学、の日々なのです。
先日、チューリッヒに住む義母宅で、お手製の「チューリッヒ風仔牛のクリーム煮」をごちそうになったときのことです。
Das cha mer esse!
覚えたての、スイスドイツ語フレーズで「美味しいです!」と言ってみました。
普段レストランで、夫や他のスイス人がそう言っているのを耳にしていて、いつか使ってみようと思っていたのです♪
英語でいうと、Edible 。
食べられる、食用である。
「美味しくないけど、食べられなくはない」というニュアンスなので、英語的には、けっしてほめ言葉ではありませんよね?
が、ちょっとひねくれたところのあるスイス人。
なんでもトーンダウンしたり、わざと逆の表現をするのを好みます。
このEdibleも「悪くないねぇ」というかんじで、スイスではれっきとしたほめ言葉として使われるのです。
こういう用法って、辞書に載っていないので厄介ですが、国民性を反映していて面白いですよね♪
ちなみに、真面目で、控えめで、ちょっと複雑なスイス人。
日本人と気質が似ているところが多くあるので、日本人にとってスイスは住みやすく、スイス人は一緒に暮らしやすい相手、とされています。
離婚率も高いのですけど、ね。
さて。。
そんな辞書にも載っていない用法を踏まえて、自信満々で使ってみたドイツ語フレーズだったのですが、いわれた義母は、なぜかビミョーな表情。
「それ、用法まちがってるから!」
夫があわてて訂正したところによると、食べている人どうし言うぶんにはほめ言葉になるけれど、料理をつくった人には言っちゃだめなのだそう。
うぅ、お義母さんごめんなさい!
語学って奥が深い。
わたしもBack to schoolの必要がありそうです。。
すてきな一週間を♪