下の写真は、この栗林公園の中で最も力を注がれたところで、広さ約7900㎡の池を中心に豊かな景観が広がっています。
高松市にある、ここ栗林公園は、国の特別名勝に指定されている文化財庭園の中で最大の広さを持っています。
四百年近い歴史を誇る江戸初期の回遊式大名庭園として、すぐれた地割り、石組みを有し、木石の雅趣に富んでいます。
春夏秋冬と四季折々の風物に恵まれ、ここに咲く花々は、一千本もの見事な手入れ松とともに、一歩一景といわれる変化に富んだ美しさを醸し出します。
今回は、初めてボランティアガイドさんとともに廻りました。進んでいくと
約千株あるというハスの花が見頃でした。
こんなに大きなものは、見たことがなかったです。葉っぱで、雨宿りできそうなサイズ。池に沿って歩いていきます。ヤブカンゾウも見頃です。
上の建物は、掬月亭(きくげつてい)です。四方正面の数寄屋作りで大名庭園の中心的な建物。
唐詩の一句、「水を掬すれば月手に在り」から命名されました。ここで、お茶をいただくこともできます。少し床が低めにできていますが、それは、中から外を見たとき、湖の上に浮かんで見えるよう設計されたのだそうです。
歴代藩主が、こよなく愛した理由がわかるような気がします。
上の写真は、掬月亭を別の角度からみたところ。
芙蓉峰から赤い梅林橋を望みます。ああ・・・やっぱり一眼レフ欲しいわ・・・今回は特に痛感することが多かったです。
上の写真は、アオバズクの赤ちゃんが、顔を出す瞬間を待つ人たち。高知県から、撮りにきた方もいました。山でアオバズクを狙おうとしたら、なかなかこの距離まで近寄るのが難しいそうで、その点ここのアオバズクは、人に慣れているから撮りやすいよ、と地元らしい方が説明していました。
栗林公園内の松一千本に対して、庭師さんは、わずか14名だとか。
足りるんですか?と聞くと、この御時世ですからねぇ・・・とガイドさん。
公園内で、最も美しいとされる鶴亀松は、一人がずっとかかわって手入れをされているそうです。一本を何人かで分担してしまうと、変な癖がついてしまうのだとか。
下の写真は、箱松。この複雑な樹形は、ここ独特の物で、三百年以上にわたる手入れの積み重ねで見事な枝振りが保たれています。形を整えるために
針金を巻くのですが、半年巻いたら外し、半年たったらまた巻いての繰り返しだそうです。見て美しいと思う松も、こんなに手間がかかっているのですね。
園内では、お殿様気分で船遊びができます。
南湖の中に、三つの小さな島があります。そのうちの1つ杜鵑嶼の恋ツツジ
ハート型に見えますか?
ツツジの時期には、可愛い色で咲くそうです。
今回は、南庭回遊コースで、およそ六十分歩きました。涼しい午前中に行きましたが、やっぱり暑かった・・・(-_-;)
けれど日傘代わりの雨傘も無料で貸して頂いたし←まさかの帽子忘れ(笑)
開園時間が、毎月変わるというのも面白いです。原則日の出から日の入りまで。今朝は、午前5時半から午後7時でした。
入園料も大人400円。ただし、お茶を頂いたり、船に乗るのは、別途料金が必要です。
ガイドさんの説明や最近の話など、実り多い時間を過ごせて楽しかったです。香川県というと、うどんのイメージが強いのですが、こんなにいいものがあるのに、もっと上手にアピールしたらいいのにというのが、共通の実感でした。
ここまで、目を通してくださった方、ありがとうございます。
この夏、素敵な夏時間を過ごせますように(^_^)/~