インド大使館で開催された
「スワミー・ヴィヴェーカーナンダ生誕150周年祝賀開会式」に参加してきました。
スワミー・ヴィヴェーカーナンダ(1863〜1902)は
アメリカに初めて渡ったインドのヨーギーであり宗教家です。
1893年にシカゴで開催された世界宗教会議での演説は有名で、
様々な宗教の根底にある共通のスピリッツ、
つまり真理は1つであるという普遍宗教について述べ、
多宗教の調和を提言して、多くの賞賛を受けました。
また、東洋と西洋を結びつけるために、
帝国主義によって疲れきっていたインド国民の自信を取り戻すために、
生涯をかけて活動しました。
スワミ・ヴィヴェーカナンダ師がきっかけとなり、
インドの霊的指導者たちが、ぞくぞく渡米していきました。
その頃、キリスト教では満たされていなかったアメリカ人たちの心は、
ヨガやヴェーダンタ、東洋のスピリチュアリティに精神性を求めるようになり、
アメリカでスピリチュアルブームへと発展していきました。
奈良康明教授(駒澤大学元総長)の「宗教的対話」についてのお話は、
実践主義のヨーガを学術的に、客観的に捉えるのに勉強になりました。
シュリマティ・ディーパ・ゴパラン・ワドゥワー閣下インド大使
ヴェーダンタ協会ワシントンD.C.のスワミ・アートマーギャーナンダ師
スワミ・ヴィヴェーカナンダ師は、アメリカに渡る途中、
日本に3週間滞在しています。
そして、明治時代の日本について大変感動し、
「日本人は話さずに行動する」ですとか、
「どこを切り取っても絵のようだ」と言っています。
その頃インドは自信をなくしており、
スピリチュアリティはあってもなかなか行動に移すことが難しかったのだそうです。
そこでヴィヴェーカナンダ師は、日本の霊的意識の高さと強さを例にとって、
何度もインド国民に言い聞かせたそうです。
安倍晋三首相からもメッセージがありました。
ヴィヴェーカナンダ師に評価された、
日本人の「道徳的観念の高さ」と「青年の愛国心の強さ」を取り上げられ、
現在の日本人が自信を取り戻し、自国のみならず世界中の国々の繁栄と、
人類社会の幸福を実現するため、一層の努力を尽くしてくれるよう願ってやみません。
と述べられていました。
第2部はスワミ・ヴィヴェーカナンダ師にまつわる、
バジャンや音楽リサイタルが行なわれました。
会場の想いが高まって感動的な時間でした。
帰りに、靖国神社に参拝してきました。
良い締めくくりになったと思います!