東京は、新名所も続々と誕生していますが
古くから変わらない場所を訪れることで
心が安らぎ、原点に立ち返ることができます。
一時帰国の際には、そんな想い出深い場所を
訪れることが楽しみでもあります。
そのひとつが、幼少の頃から訪れている旧前田侯爵邸。
昭和の始めに建てられたとは思えないほどの
立派な洋館は、前田利為侯爵の邸宅でした。
開館時刻の午前9時に訪れたのは、同じ敷地内にある和館です。
ボランティアの方が、お庭を綺麗に掃いて下さっており
辺り一面に草木の良い香りが漂い清々しい朝を迎えました。
我が家は、洋館建築を好み西洋のものに囲まれた生活をしていますが
長く英国に住んでいることで改めてわかる日本の素晴らしい文化と
美しい風景。
縁側に腰を降ろし、梅雨の合間に迎えた夏の朝陽を浴びながら
随分長い間、日本庭園を眺めていました。
その間、他に訪問者が居らず贅沢な朝時間を過ごすことができました。