おはようございます。美習慣コーチの長谷川千尋です。
今日は「子どものやる気がグンと伸びる、お小遣いの渡し方」についてご紹介します。
小学生になるタイミングで、我が家ではお小遣いを毎週のお給料制に変えました。どうせ毎月渡すのなら、「働いた対価として受け取る感覚」を育てたい。
そんな思いから、お小遣いを「家族を支える仕事」として仕組み化することにしたのです。
手づくりの「お給料袋」からスタート
100円ショップの封筒に線を引いただけの、簡単な手づくり給料袋。そこに「お仕事」「仲良し」「金額」「受領」の欄をつけ、一週間のがんばりを◎◯△×の4段階で評価します。
お手伝いの役割
A:食器洗い
B:掃除機・お風呂洗い
このAとBを毎週交代しながら担当。兄弟がいる場合は「仲良しポイント」も設けます。
ここがちょっとユニークで、喧嘩ばかりしているとついついマイナス評価に。連帯責任で協力するので、自然と姉弟のチームワークが生まれます。
「◎」は達成感のごほうび
◎がつくとボーナスがもらえる仕組みにしておくと、子どもたちは小さな達成感を積み重ねられます。丁寧に行ったときや、進んで+αをしてくれた時が「◎」のチャンス。
毎週末の“お給料日”には、必ず感謝を込めて手渡しします。
「今週はお風呂掃除がすごく丁寧だったね」
「お姉ちゃんに優しく声をかけていたね」
そんな一言を添えて、一週間を一緒に振り返る時間が、親子の温かなコミュニケーションにもなります。
金額は「無理なく続く範囲」で
小学生:週200〜250円(月約1,000円)
中学生:週500〜600円(月約2,500円)
続けやすい金額設定で、“お金の価値”も自然に理解していけます。
思春期になっても続く「家族の役割意識」
このお給料制を続けてきたことで、小学生低学年のうちに「家事は家族の役割のひとつ」という意識が根づきました。
今では高校生と中学生になった子どもたちも、思春期でも変わらず自発的に家事をしてくれます。
「お母さんもお父さんも働くからお給料がもらえる」というリアルな感覚も伝えやすく、“お金は働いた対価”という価値観が自然と身につきます。

この「お給料制」で育つ3つの力
【1】自主性
「やらされる家事」ではなく、「自分の役割」として行動できるように。
【2】コミュニケーション力
週の振り返りや兄弟で協力する仕組みが、自然と会話量を増やします。
【3】お金の感覚
“働く→評価→報酬”という流れを早いうちから理解でき、金銭教育にもつながります。
お小遣いは「渡すだけ」のものではなく、子どものやる気、自立心、家族力を育てる“習慣”のきっかけになります。
ぜひご家庭のスタイルに合わせて、アレンジしながら取り入れてみてくださいね。

