おはようございます。整理収納アドバイザーのみほです。
「それとって!」「あれどこ?」は、家の中でよく聞くフレーズではないでしょうか。
この「それ」や「あれ」が増えるのは、収納の仕組みが悪いからではなく、使う場所に収納していないことが原因かもしれません。取りに行くのが面倒だったり、使った場所から収納場所が遠かったりすると、つい出しっぱなしになってしまいます。
でも、ほんの少し「動線」と「戻しやすさ」を意識するだけで、自然に片付く仕組みを作ることができます。今日はそのポイントをご紹介します。
【1】よく使う場所の「半径1m以内」に置く
日常的に使うモノは、取りに行く手間が少ない位置に収納するのが鉄則!

家族から「それとって」とよく声がかかるモノは、使う頻度が高い証拠です。ティッシュ、リモコン、文房具などは使う場所のすぐ近くに収納しましょう。
収納場所が遠いと「あとで片づけよう」と思っていてもつい忘れがち。動線に合わせて配置すれば、座ったままでも手に取れる“ラク収納”になります。
【2】扉を開けなくても取れる「ワンアクション収納」に
毎日使うモノは、取り出すときの動作をできるだけ減らすことが大切です。
箱のフタを外す、引き出しを開けるなど動作が増えるほど、戻すのが面倒になり出しっぱなしの原因に。カゴに立てて入れる、仕切りでざっくり分けるなど、「置くだけ・取るだけ」で済む仕組みにすれば、自然と片づきます◎

例えば、1日に何度も使う目薬は、【セリア】冷蔵庫ミニポケットを活用。ワンアクション収納」にすることで、取り出しも戻すのもラクになります◎
【3】戻す場所を「見える化」する
ラベルを貼る、ケースを色で分けるなど、誰が見てもわかる仕組みにすることで迷いがなくなります。

小さな子どもも自然と自分で戻せるようになり、「あれどこ?」のやり取りも減って親の心にも余裕が生まれてきます。

文字がまだ読めないお子さんには、専用の「マーク」をつけてあげると、自分で管理しやすくなりますよ◎
【4】 「小さな定位置」を作る
ヘアゴム、文房具、薬など小物類は定位置があいまいになりがち。100均の仕切りケースや小分けボックスを使って、1アイテム=1つの場所を決めましょう。

例えば、わが家の小学生の娘はヘアゴムをよくあちこちに放置していました。収納場所が一カ所しかなく、さらに遠すぎたため「片づけるのが面倒だ」と娘に言われました。そこで、放置されている場所ごとに、「ヘアゴム収納」を設置。
- 脱衣場の洗濯機横には「お風呂前に外す用」

- 浴室には「お風呂専用」

- ベッド横に「就寝時に外す用」

と、使うシーンごとに置き場を作りました。どこに戻せばいいか迷わないので、娘も自然と決められた場所に戻せるようになり、ヘアゴムがあちこちに散乱しなくなりました◎
まとめ
お片づけが続かないと感じるときは、やる気に頼るより「めんどうを減らす仕組み」を作ることがポイント!動線に合わせた収納、戻しやすい工夫、定位置の明確化、これらを意識するだけで、お片づけはぐっとラクになります。
家族みんなが自然と片づけられる収納にすれば、出しっぱなしや探しものが減り、暮らしがスッキリ快適に◎
わたし自身、整理収納アドバイザーになった今もトライ&エラーを繰り返しながら、家族が暮らしやすい収納をめざして奮闘しております。みなさんの忙しい朝の時短に少しでもつながれば幸いです。

家族に「あれどこいった?」と言われない!「リビング収納」のポイント5つ
おはようございます。整理収納アドバイザーのみほです。日々の暮らしの中で、家族で共通して使うモノの収納はどうされていますか?家族から「あれどこいった?」と何度も聞かれること…
☆この連載は<隔週金曜日>に更新します。次回もどうぞお楽しみに!

