朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『ムーミン谷の彗星[新版]』。
ムーミンの生みの親・トーベ・ヤンソンさんが描いた、ムーミントロールと仲間たちのファンタジックな物語。以前ご紹介した一冊が新版で発売になりました。小説ムーミン誕生80周年を記念した新版です。この機会にあらためて記事をお届けします。前回ご紹介した『たのしいムーミン一家[新版]』もぜひどうぞ。
![『ムーミン谷の彗星[新版]』](https://m.media-amazon.com/images/I/71e6lPX6zKL._SL1408_.jpg)
『ムーミン谷の彗星[新版]』
著者:トーベ・ヤンソン/訳:下村隆一
出版社:講談社
澄んだ空を見上げて、ムーミン谷を思い浮かべます。青いやしきにはムーミン一家、そして小さな生き物たちもまわりにたくさん住んでいる場所。そんなのどかなムーミン谷に大雨が降ったあくる日のこと。ムーミントロールはあたりのようすがおかしいことに気づきます。
庭も家もりんごの木もハンモックもどす黒くなっている! この雨はふつうのものじゃない、地球が滅びるかもしれないと、ムーミン谷はたちまち不穏な空気に包まれます。ムーミンは仲良しのスニフと一緒に、原因を調べるために遠くの天文台へ出かけることになって……。
この物語は、旅の途中でムーミンが初めてスナフキンと出会う特別な一冊でもあります。スナフキンの姿が見えるより先に、ハーモニカの音がきこえてきます。物知りでいろいろなことを教えてくれるスナフキンが加わって、冒険の旅はさらにワクワクしたものになっていく。スナフキンの吹く夕ぐれの歌や大きな冒険の歌を聴いてみたい。
見たことのない世界へ旅に出たからこそ、ムーミン谷の暮らしがより幸せに感じられもする。「だれでも、すっかり安心していられる谷なんだよ、あそこは。目をさますときはうれしいし、晩にねるのもたのしいのさ」ムーミントロールが語る言葉にトーベ・ヤンソンさんの物語の魅力が詰まっています。
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
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