BLOG

英語学習におすすめ!読みやすい「Roald Dahl(ロアルド・ダール)」の洋書3冊

 

おはようございます。英語学習アドバイザーのかとうみゆきです。

このブログでは、私自身が実際に読んで、誰かにおすすめしたいと思った洋書をご紹介していきます。

英語学習におすすめ!読みやすい「Roald Dahl(ロアルド・ダール)」の洋書3冊

前回の記事に引き続き、Roald Dahl(ロアルド・ダール)の作品をご紹介します。

【1】空を旅しながら冒険するお話「James and the Giant Peach」

James and the Giant Peach

James and the Giant Peach | Dahl, Roald, Blake, Quentin | Fantasy & Magic

(難易度 ★★☆)

前回ご紹介した“Fantastic Mr. Fox”より少し難易度が上がります。子ども向けのお話ですが、英語初心者さんの読み物としておすすめします。

物語は、不遇な環境で一人寂しく過ごしていた主人公の少年Jamesが、不思議な魔法にかかって巨大になった虫たちと、同じく魔法で巨大になった桃の中に乗り込んで空を旅しながら冒険するお話です。

Jamesはリーダーシップを発揮して次々と訪れる危機を仲間の虫たちと乗り越えていきます。そして冒険を終える物語終盤はクライマックスを迎え、Jamesのたった一つの夢が叶い最高の幸せをつかみます。ハラハラドキドキの冒険の末のハッピーエンド。心温まるお話です。

英文は平易な英語でリズムがあり、どんどん読み進めていける感覚です。生き生きとした描写で、いつの間にか仲間の一人として一緒に冒険している気持ちになります。

個性豊かな虫たちのキャラクターも面白く、「子どもの頃、虫は友達だった。」そんなことを思い出させてくれます。Jamesと虫たちの会話から虫の生態についても知ることができ、もしかしたら驚きのトリビアが見つかるかもしれません。

あわせて読みたい

Fantastic Mr. Fox

英語学習のきっかけにも!初めの一冊におすすめの洋書って? by 英語学習アドバイザー かとうみゆきさん

【2】著者の自伝的作品「Going Solo」

GOING SOLO

Penguin Readers Level 4: Going Solo (ELT Graded Reader) | Dahl, Roald | TOEFL & TOEIC

(難易度 ★★☆)

これはRoald Dahlの自伝で、第二次世界大戦中の英国空軍パイロット時代の経験が詳しく書かれています。

“James and the Giant Peach”で描かれている空の様子は、もしかしたらこのパイロット時代にDahlが戦闘機から実際に見た空の景色かもしれません。そんな思いからこの本もあわせてご紹介します。(難易度は少し上がります)

この自伝には、英国空軍入隊前に仕事で滞在していたアフリカでの生活も描かれており、クスリと笑えるエピソード、毒ヘビやライオンと対峙するなどのハラハラドキドキのお話が満載です。どれ一つとっても私たちの日常と常識とはおよそかけ離れていて、しばし現実を忘れてトリップしてしまう楽しい本です。

また、World Englishes(世界の国、地域にはそれぞれの英語があり、ネイティブ話者が話す英語だけが英語ではないという考え方)についてご興味がおありの方には、当時のアフリカでの英語事情について参考になる記述がありますよ。

(ご注意:パイロット時代、戦闘機が炎上しDahlが命からがら脱出するシーンがあります。先の航空機事故を思い出してしまう方はご注意ください)

【3】著者の子供時代が綴られた「Boy: Tales of Childhood」

Boy: Tales of Childhood

Boy: Tales of Childhood | Dahl, Roald, Blake, Quentin | Abuse

(難易度 ★★☆)

自伝に興味がおありのみなさんは、Dahlの子ども時代について書かれた”BOY”を先に読んでいただくといいかもしれません。

幼少時代の家庭生活から全寮制の学校でのことについてなど、写真もふんだんにあり当時の様子がよく伝わってきます。

Roal Dahl(ロアルド・ダール)作品について

私のDahlとの出会いは”Charlie and the Chocolate Factory”(チャーリーとチョコレート工場)ですが、英語をどんどん前から理解しながら読み進められる快感を初めて感じた作品でした。以来、彼の作品を片っ端から読みました。

Roald Dahlは児童向けばかりでなく大人向けの作品もたくさん書いており、奇妙な物語や背筋の凍るような怪談、大どんでん返しのあるブラックユーモアなど、どの作品もとても読み応えのある楽しめるものばかりです。

ストーリーの面白さのみならず、彼の作品はどれも英文のリズムが心地よく、序盤からその世界に引き込まれてどんどん読み進んでしまいます。結果、語彙表現が増え英文を前から理解する力がつき、さらにリスニング力もアップするという予期せぬ効果もありました。

そんな経験から、英語学習のひとつとしてもRoald Dahlをおすすめしているのですが、Dahlの作品については、昨今のコンプライアンスについての考えかたから「子供向けにしては他人を侮蔑する言葉が多すぎる」「いや、それでも子どもに長年根強い人気があるから問題ない。」という論争があります。

もしそういう言葉に敏感な方はご注意くださいね。

それでは、次回もお楽しみに!

 

この記事を書いた人
Nice to meet you!

初めてさんもOK!英語が好きになる「洋書」ライブラリー[更新終了]

公式ブログ
初心者さんでも楽しめる!英語学習アドバイザーによる、英語が好きになる「洋書」の楽しみ方。簡単なものから、やや難易度の高いもの、読み応えのあるものまでをご紹介。[更新終了]
Written by

英語学習アドバイザー かとうみゆき

英語学習アドバイザー、大学専任講師

長年、仕事、家事、育児を両立しながら英語学習を楽しく継続し、ひとつひとつ夢を叶えてきました。そんな自らの英語学習経験と小・中・高校生、大学生、大人の指導経験、第二言語学習理論に基づいたアドバイスで、英語学習者さんたちの背中を押すことをライフワークと考えています。英語が使えること、日常的に英語に触れることは多くの人の憧れ。これまで「初めて英語が楽しいと思った。」「苦手だった英語が一番の得意科目になった。」など、うれしいお声をたくさんいただいています。

さあ、英語学習のその先の夢に向かって、最初の一歩を踏み出しましょう!英語学習を楽しむコツや継続のための秘訣も伝授します。

連載記事一覧

今日の朝の人気ランキング