プロフィール

国語学者、故金田一春彦（事務所）元秘書。
現在は在職中に引き続き、言葉の使い方や敬語の講師として、企業・学校など教育研修指導の場で幅広く活躍。話し方のほか、手紙の書き方などに関する著書や講演も多く、手紙情報誌『かしこ』においては監修・顧問も務めている。
HP「かしこ」で連載中のブログ「ねこ手紙」も好評。

楽しみといいますか、まず朝起きてすることは、窓を開け部屋の空気を入れ替えることです。
冬は冷気で少し寒くはなりますが、同時に気も引き締まり、何より一日の始まりというようなすがすがしさがいいものです。

それから、神棚（といいましてもちょっとした飾り棚ですが）に毎朝お水をお供えします。不定期ですが、お榊やお酒なども添えますね。特に信心深いというほどでもないのですが、実家にいた折からの習慣でしょうか…。
そのついでに花の水やりなども朝しますと気分がいいですね。花の中ではバラが一番好きなのですが、初めは長いままで、少し日が経ったら短く挿したりしてと、できるだけ長く楽しめるように工夫をしています。その後、気分によって、コーヒーや紅茶、日本茶などを飲みながら朝食なのですが、その前に、飼い猫のミーシャにも水とエサですね。
マーシャ、ミーシャは姉妹なのですが、小さい時から仲が良く、その２匹の猫の寝姿やじゃれている様などを見るのも、朝の楽しみの一つです。

メールや原稿確認などを、朝のうちにすることが多いですね。
前の晩に目を通した原稿は、翌朝読み直すことで誤りに気付いたり、いい言葉が思い浮かんだりすることもあります。創刊号からほとんど監修しております、手紙情報誌『かしこ』の校正原稿も、お渡しする前に再度朝目を通すことも多いです。よく夜書いた手紙は、再度読み返してから投函すべきといわれておりますが、一日経つことで冷静になったり、頭がはっきりしたりするのかもしれませんね。待ち合わせなどと同じく、原稿も待つ側というのは時間が長く感じるもの。自分自身が慌てないためにも、いつも締め切りの２，３日前には仕上げることができるように、自分の中でのちょっと早めの締切日を設けるようにしています。言葉遣いや心遣いも余裕があってこそ生まれるものかもしれません。あらゆる面において「心の余裕・ゆとり」は必要なのでしょうね。

「衣食足りて礼節を知る」といわれますが、同様に言葉遣いや心くばりも、ゆとりある心や思いやりから生まれるものなのかもしれません。そう考えますとやはりゆとりというのは大切なのでしょうね。

夜寝る前に読むことが多いのですが、目覚まし時計を実際に起きる時間よりも早めに設定しているので、起きるまでにちょっと前の晩に読んだ本の続きを…ということもあります。
本は好きで、雑誌、マンガ、小説なんでも読みます。

枕元に置く数冊の中には、辞書もあります。何か疑問に思った時や、引きたい時に忘れないよう常に手が届くところに置いています。電子辞書は置き場所も取りませんし、携帯にも便利ですが、家で調べる時は紙の辞書がほとんどです。紙の辞書は、一つの言葉を引くと隣のページの言葉も同時に見るきっかけになったり、使うごとに付箋が増えたりと愛着が増すのもまた魅力のひとつのような気がします。

原稿執筆や予定が立て込んでいる時など、深夜までの作業が続いた後は、早く起きるのがつらい日もありますが、習慣づけるためにもとりあえず目覚ましは早めにかけて起きるようにしています。

地方へ講義に行く折など、朝早い新幹線に乗ることもあり、起きられるかなと少々不安になったりするものですが、早め早めに慣れていけば、案外きちんと起きられるものですね。
出かけるまでに余裕があれば、自然と気持ちにも余裕が生まれます。その意味でも、ゆとりのあるさわやかな朝のひととき、朝時間というのは大切にしていきたいものですね。

今回の朝美人さんは、ビジネスマナー・敬語講師の井上明美さん。
とても品のある素敵な井上さんの朝は、ゆとりのひとときのようです。やはり、立ち居振る舞いや言葉遣いが余裕のある女性、気遣いのできる女性になるためには、“余裕のある朝時間”がキーポイントのようですね！