真夏らしい暑い1日となった8月4日。この日は、「おは(8)よ(4)う」にちなんだ『朝活の日』ということで、朝時間.jpでは、美容・ファッション誌で大活躍のヘア&メイクアップアーティスト 長井かおりさんをお招きし、メイクレッスンイベントを開催しました。
今回のテーマは「時短なのに崩れないメイク」。
朝出かける前はきれいだったメイクが、会社に着くころには汗でボロボロ…。そんな悩みを解消し、気持ちよく一日を過ごすために大切にしたいメイクのコツとは?
長井さんに教えていただいた朝のメイクのポイントをご紹介します。
1)ベースメイクの手順とポイント
まずベースメイク前のスキンケアから。長井さんからは早速こんなアドバイスが。
「べたつきがちな夏でも化粧水をササっとつけるだけのスキンケアはNG!メイクは湿り気のある肌にしっかりフィットするので、もちっとした肌に仕上げてからメイクを始めましょう」
長井さんはスキンケアの段階で日焼け止めまで済ませるそうです。
スキンケアと日焼け止めの後に下地を
スキンケアと日焼け止めが終わったら、下地をつけていきます。
この日使用した下地はAYURA『毛穴・化粧くずれ対策練り美容液 オイルシャットデイセラム』。下地と美容液が一体化していて使いやすく、長井さんも愛用されているそう。今回は部分用下地として使います。
下地をつけるのは毛穴が開いているところや、脂が出やすいTゾーンなど。肌をひっぱりながら、しっかり塗っていきます。四方八方、きちんと埋め込むようにつけることがポイント。
ファンデーションはスポンジで
使用したのはコフレドール『リフォルムグロウ リクイドUV』のリキッドファンデーション。まずは大きく頬に丸く乗せ、次におでこにもつけます。ポイントは、手ではなくスポンジを使ってのばすこと。
手のほうが楽だと思われがちですが、均一にしっかりと肌に付着させることができるため手で付けるより早く、より崩れにくいベースメイクを目指す上ではスポンジがおすすめだそうです。
ファンデーションを顔全体にうすく伸ばした後、目の下のクマができやすいところには残ったファンデーションを重ね塗りして、たたいていきます。この方法ならコンシーラーを使わずにクマを隠すことができ、時短にもつながります。
仕上げはお粉で
ベースメイクの仕上げはお粉。使用したのはプリマヴィスタ『化粧もち実感 おしろい』。
今回のリキッドファンデーションはお粉は基本的にはつけなくても良いくらいですが、より崩れにくいメイクに仕上げたい場合はお粉を使用した方が良いそう。
一度パフにとったらしっかり揉んで、パフ全体にお粉をいき渡らせること。そして、皮脂の多く出る鼻周りや、下まぶたの目尻のメイク落ちが気になるところを、パフの角をつかってぎゅ、ぎゅっとしっかり押しあてるようにつけていきます。
頬のお粉は少なめにすることもポイント。こうすることで顔全体はふわっと、崩れやすい箇所はしっかり仕上がります。
営業などで日中外を歩くことが多く、特に崩れやすさが気になる方は、仕上げにKOSE『メイク キープ ミスト』を。肌に直接スプレーするのではなく、一度天井に向けてプッシュした後、落ちてきたミストを顔でふわっとキャッチする付け方が良いそうです。
これでベースメイクは完成!
2)アイメイク~眉メイクの手順とポイント
まず初めに眉を描いてしまいがちですが、眉は最後がおすすめとのこと。顔全体の仕上がりがイメージできてから取りかかるほうが、よりナチュラルできれいな眉メイクができるそうです。
水ベースのアイシャドウを指で
目元には、現在人気の水をベースにしたアイシャドウ『Fujiko Shake Shadow』を。ウェットな質感で皮脂に強いためヨレにくく、崩れにくいというポイントも。
マニュキュアのような形状ですが、初心者の方は直接まぶたにつけるのではなく、一度手の甲にとって、指でトントンとつけていくのがおすすめです。
アイラインはこげ茶でナチュラルに
トレンドに合わせてぼんやりとナチュラルに仕上げたいなら、アイラインは黒ではなくこげ茶が良いそう。
使用したのはVisee『カラーインパクト ジェルライナー』。カラーメイクとの相性も良く速乾性に優れているため、夏メイクとの相性もばっちりだそうですよ。
マスカラは季節に合わせて
マスカラもこげ茶がおすすめ。秋ならグレーもメイクアップアーティストに人気だそう。黒を基軸として茶色からグレーなどの色を、季節に合わせてつけていくことが多いそうです。
眉はリキッド→パウダーの順で
眉はいきなりパウダーで描く方も多いですが、リキッドから使うことがおすすめ。ウェットな質感のリキッドはフィット感が高く速乾性に優れているため、一度描いたら落ちにくいからだそう。
まずはプリオール『美眉ペン』を使って、毛が欠けているところや生えていないところに、筆で移植するように下書きを。次にパウダーアイブローで全体に押し込むようにすると、下書きのリキッドもはげずにより崩れにくく、ふわっとナチュラルな仕上がりに。
最後はスクリューブラシで少しぼかします。眉尻が気になる方は、ペンシルなどで形の微調整を。
チークは目・口元に合わせて
チークは長井さんがプロデュースしたオンリーミネラル『ミネラルピグメント』を使用。アイシャドウと後につけるリップの色味とのバランスをとるために、あえてニュアンスカラーと呼ばれる、華やか過ぎない色(N05 サイン)をチョイスしました。
崩れにくくするためには、筆でなでるようにふわっとのせるのではなく、おしつけるようにつけることがポイントだそう。
3)リップメイクの手順とポイント
最後はリップ。今回KANEBO『カネボウ ウェアリングキープルージュ』を使用しました。どれも大人の女性にもなじむ色のラインナップが特徴。流行のマットな仕上がりながらも滑りが良いため、筆ではなく直接つけるほうが良いそうです。
唇全体にまんべんなく塗った後は、口を閉じて上下をこすりあわせます。しわひとつひとつにまで送り込むようにするのがポイント!
同じリップでも量によって印象が変わるので、自分に合った色と量を見つけると、仕上がりがもっと美しくなります。
これでメイクが完成です!
時短、崩れないメイクのポイント
- 化粧水、乳液でしっかり保湿してからメイクをスタート
- ファンデーションは手で塗らずにスポンジで
- 鼻周りやTゾーンなど、崩れやすい箇所にだけしっかりお粉を
- アイシャドウはパウダーよりも吸着力の高い、ウェットなタイプを
- 眉はリキッド→パウダーの順に
- チークは筆でおしつけるように
この日は参加者のみなさんが実際にリップを塗る時間も。リップをつけるだけでお顔全体が華やかになり、鏡をみた瞬間に驚きの声を上げる方もいらっしゃいました。
メイクレッスンの後は、美容を意識したブランチをいただきながら、もうひとつのメインイベントであるプロフィール写真撮影へ。カメラマンは「今を わたしを 写真に残そう」をコンセプトに、変わりゆく女性の飾らない「今」の姿を切り取るサービスIt’s me!®を主宰するフォトグラファー忠地七緒さん。
メイクを学び、会場に着いた頃より一層きれいになった参加者のみなさんの、あふれる笑顔が印象的な撮影会となりました。
メイクがうまくできると、1日がもっと楽しく♪
この日参加いただいたのは、20〜50代の幅広い年齢層の女性。「これまでメイクが苦手だったけれど、もっと楽しんでみようと勇気をもらえた」、という参加者の方もいらっしゃいました。
歳を重ねるにつれ、キラキラしたアイシャドウや明るい色などを敬遠してしまいがちですが、「つけたいと思う色を思い切りつけましょう。それが一番美しいです」と最後に伝えてくださった長井さん。
今回のイベント、そしてこの記事を通してみなさんが毎朝のメイクをより楽しむきっかけになればとてもうれしいです。
文/三宅朝子
写真/忠地七緒