おはようございます。
京阪・出町柳駅から東へ徒歩約7分。ゲストハウス「百万遍cross」に併設された食堂「おうちごはん きりん家」では、朝7時から朝ごはんをいただくことができます。
京都大学のすぐ近くなので、大学院生をはじめ、毎日朝ごはんをここで食べることを習慣にする人が何人もいるそうです。お邪魔した日にも、リクルートでしょうか。スーツの学生さん(京都では、「学生」とはいいません笑)が先客でした。
朝のメニューです。この日は「和の朝ごはん」をオーダーしました。
リーズナブルな価格もうれしいですね。「セルフサービス」なので、カウンターに置いてあるお箸と箸置きを取りながら注文。しばし、待ちます。
ああ、見るからに心温まる「朝ごはん」。出し巻き卵、サラダ、野菜の炊いたん、などいわゆる「おばんざい」がならびます。
そして、ふっくらごはんとお味噌汁。親元を離れて京都で暮らす学生さんにはたまらない朝ごはんですね。
料亭のようなゴージャスな出し巻き卵ではないけれど、ていねいに作ってもらったことがよくわかるやさしい味わいの出し巻き卵、いろいろな具材が細かく刻まれてなめらかさのなかにもきちんと食感を楽しめるサラダ、透き通っているのにしっかりとした味のする白だしで軽く炊いたお野菜などなど、どのお皿をいだだいても、たしかな感動が得られる、そんな「朝ごはん」です。
店内には、大きな本棚。ここは、もともと児童書の専門書店だったので、児童書あり、漫画もあり、
名著の復刻版もずらり…。夜は、本を読みながらゆっくりとする人も多いそうです。
毎月15日に「てづくり市」が開かれる「知恩寺」もすぐそこ。以前、ご紹介した「進々堂 京大北門前店」までも歩いて10分もかかりません。
ちなみに、この「百万遍」というのは、交差点の名前。
北東角に知恩寺が建っているのですが、1300年代、疫病が蔓延した際に知恩寺の8代目の住職・空円上人が念仏を百万遍唱えたところ疫病が治ったそう。それを讃えた後醍醐天皇より「百万遍」という称号をもらったことから、知恩寺の周辺も「百万遍」と呼ばれるようになったそうです。
人が多く集まるような観光スポットはないけれど、そこはかとなく「京都らしさ」が漂うのが、この百万遍周辺。人ごみを避け、暮らすような小旅行をするのにはぴったりのエリアです。そんな旅の朝にぜひ、訪れて欲しい一軒です。
おうちごはん きりん家
京都市左京区田中大堰町157 ゲストハウス百万遍cross 1階
7:00〜11:00(10:30L.O.)、18:00〜23:00(22:30L.O.)※ランチは休業中
火・水曜休 ※ブログにて確認のこと