世田谷文学館に行ってきました。
「宮沢賢治・詩と絵の宇宙―雨ニモマケズの心 」展を観てきました。
宮沢賢治は37歳で亡くなりましたが、生前、素晴らしい童話を数多く残しました。
日蓮宗の熱心な信者だったことは、あまり知られていませんが、
彼の信仰心がもたらした作品の普遍性は、時代を超えて愛され続けています。
さて、宮沢賢治が描いた水彩画には驚きました。
画家としても、デザイナーとしても、素晴らしい才能があったことが理解できました。
そして、宮沢賢治の代表作(といっても決して少なくない童話数でしたが、)を取り上げ、
現代の絵本作家や画家、デザイナーたちが、童話をテーマにした作品を出展していました。
中には、すでに絵本となっている原画もあり、盛大な展示会でした!
扱われた童話のあらすじを一つひとつ読んでいくと、
宮沢賢治の本を1冊しか持っていない私でさえ、ほとんどの話を知っていました。
なぜなら、国語の教科書に載っている話ばかりだったからです。
知らずに自分の感性に染み込んでいたのだと思うと、感慨深いものがありました。
もしかしたら、理想的な教育とはそういうものかもしれません。
学ぼうとしなくても、身に付いている感性、
尊いものであると同時に、使い方によってはちょっと恐ろしいです。
いかに識別が大事か考えさせられました。
さて、世田谷文学館がとっておきの場所になるとは思っていませんでした。
文学館だけに、著名な作家たちの筆記用具や直筆の原稿などが、
当館のコレクションとして展示されています。とても面白かったです。
横溝正史さんの字はとてもキレイなのに、原稿用紙の1行に20文字以上書いてあるのとか、
几帳面なのか、大ざっぱなのか分からない感性が、横溝さんのバランス感覚だと感じました。
次は、幸田文さんの展示会があります。
幸田露伴さんの娘さんで、私もいくつか本を読みました。
また行かねば!です。
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