この連載では、朝活コミュニティ「朝キャリ」のみなさんに、朝の時間の楽しみ方や、朝活で変わったこと、取り組んでいるチャレンジをご紹介いただきます!

私は現在、兵庫県で行政書士事務所の代表として日々の業務に取り組んでおります。
かつての私は、毎日家族が中心で、自分のことは後回し。家事、育児に追われて、「何かを学ぶなんて無理」と思っていました。
そんな私が行政書士として開業するに至った朝勉強について紹介します。
家族の突然の病気、ゼロからの資格チャレンジ

子どもが少しずつ成長し手が離れていく中で、ふと「この先、私はどんなふうに生きていきたいんだろう」「どんな仕事ができるのだろう」と考えるようになりました。
周りには、ヨガが好きでヨガ講師になった友人や、ネイルが好きでサロンを開いた知人がいて、「好き」を仕事にしていく姿がまぶしく見えました。
でも私は、結婚を機に会社を退職し、その後は家庭中心の生活。特別な趣味もなく、自分には何ができるのかさえわかりませんでした。胸を張って「これができます」と言えるものが何もなく、ぽっかりと取り残されたような気持ちでした。
そんな中、家族がある日突然、働けないほどの病気になりました。
真っ先に頭に浮かんだのは「私自身が経済的に自立しなければ」という思いでした。
立ち止まっているだけでは何も変わらない。そう思って、まずは自立へのスタートラインに立つために資格取得を目指すことを決めました。
朝勉強で「5分だけでも」前に進む

資格取得を目指すと決めてから、勉強時間は朝に充てるようにしました。日中は仕事や家事でまとまった時間が取れず、夜になると疲れが出て、思うように頭に入らない。よく聞く話ですが、私もまさに同じでした。
体調が優れない日や、心身が重い日もありましたが、それでも「5分だけでも」「問題を1問だけでも」前に進むことを、自分との約束にしました。
そしてその約束を「1日も破らない」と決めたことが、試験会場で大きな勇気をくれました。
どんなに小さくても積み重ねてきた毎日の証が、背中を押してくれたのです。だからこそ、朝に勉強時間をつくることは私にとって必須の仕組みになりました。
さらに、朝は自分の段取りで物事が進みやすく、1日の勉強ノルマを朝のうちに終えられると、その瞬間から心が軽く、充実感がふわっと広がるのを感じました。朝の時間は、私にとって自信を育てる大切な土台だったと思います。
行政書士として、過去の私のような「困った」に寄り添うように

行政書士試験に合格し、開業したことで、私の世界は大きく変わりました。
仕事を通してさまざまな方と出会い、新しいご縁も広がり、毎日が刺激にあふれています。
過去に私の家族が病気になって様々な行政手続きが必要になったとき、何をどこから進めればいいか、どこに何を聞けばいいかわからず、大変困りました。
私は、そうしたお客様の「困った」「不安」「わからない」に寄り添い、複雑な手続きを整理しながら、最後まで確実に完了へ導く仕事に誇りを持っています。
その土台となったのは、何よりも朝の時間を未来のために大切にしてきたことでした。
子育てや家事に追われる中でも、朝に自分のための勉強や準備の時間を積み重ねてきたことで、自信を持って挑戦し、一歩ずつ前に進むことができました。
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朝のほんの少しの時間が、今の私の人生を大きく変えてくれたのだと、振り返るたびに実感しています。
小さな一歩が今の私につながっているのだと思うと、あの時の迷いも不安も、すべて大切な通過点だったと感じています。
鎌倉智香さんプロフィール
兵庫県の行政書士。はりま行政書士事務所代表。2級ファイナンシャル・プランニング技能士/AFP認定者。障がい福祉サービス事業所開設サポート・太陽光発電設備名義変更申請サポートを行っている。
『助けを求めている方々の想いを受け取る』を理念とし『行政手続きを必要とされる方々の想いをつなぐ道しるべとなる』ように日々の業務に取り組んでいる。朝キャリには2025年2月入会。
はりま行政書士事務所ホームページ:https://harima-office.com

数々の資格試験に一発合格!「試験当日の朝ごはん」のマイルール3つ
私は行政書士、2級FP技能士、社会保険労務士試験に自宅学習で一発合格した、3人の子をもつシングルマザーです。今日は、「試験当日の朝ごはん」について、私がしている工夫につい…

