おはようございます。朝美人アンバサダーで、ダイエット講師の岩瀬結暉です。
レモン・みかんなどの柑橘類や梅干しに含まれている酸っぱい成分「クエン酸」は、疲れに効く、代謝が上がるなどと言われることがありますが、はたしてクエン酸はダイエットにも効果的なのでしょうか?
「クエン酸」の働きって?
いろいろなところで言われているクエン酸の働きは以下です。
1) 血液の酸化を防ぎ、血液をサラサラにする
2) ビタミンやミネラルを吸収しやすくする効果(キレート効果)があり、これらの酸化を防ぐ効果がある
3) 体内に溜まると疲労の原因といわれていた乳酸を分解する効果がある
最近までこのように考えられていましたが、乳酸はエネルギーとして二次利用されるため、疲労物質ではないという説も。そのため、3つめの働きは否定されることもあります。
「クエン酸回路」って?
クエン酸回路とは細胞内にあり、糖質、脂質、タンパク質をエネルギーに変換してくれる場所のこと。エネルギーを作るだけではなく、アミノ酸やステロイドなど、私たちが健康に生きていくために必要な、様々な物質を作り出しています。
エネルギーの生産過程でクエン酸が生じるため、クエン酸回路とも呼ばれます。
クエン酸を摂取すると、このクエン酸回路内のエネルギー生産が促される(代謝が上がる)とされていましたが、こちらも明確な効果は証明されていません。
それどころか、クエン酸を摂取しているときは、クエン酸回路の中で糖や脂肪がエネルギーに変換されにくくなる、というデータもあります。
結局…クエン酸にダイエット効果はあるの?
上記のとおり、乳酸を分解することによる疲労軽減効果や、代謝アップ効果は否定されるようになったクエン酸ですが、疲労物質の一つでもあるカルシウムとのキレート錯体(さくたい)の構成により、疲労軽減の効果は認められます。
また、鉄などのミネラルイオンなどとのキレート効果により吸収が高まるため、栄養機能を向上させます。
つまり、クエン酸を摂取することで、ダイエット効果が異常に高まるというわけではありません。ただ、血液の酸化を防いだりミネラルの吸収を高めるはたらきにより、太りにくい身体を作る効果は期待できる、と言えます。
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