———————————————————————————————————
中国の西南地区に位置する貴州省。
北京から飛行機で三時間(北海道から沖縄くらいの距離)のここ貴州省は、少数民族が多く暮らす地域。
中国は人口の94%を占める漢民族と、55もの少数民族から成り立っている多民族国家。ここ貴州省は「少数民族のふるさと」とも呼ばれ、中国の他の省と比較し少数民族の居住率が非常に高い省。
そんな貴州省へ、少数民族を訪ねる旅へ出掛けました。
———————————————————————————————————
貴州省の中心地から車で3時間。
そんな山の奥にミャオ族の村があります。
ミャオ族(苗族)(miáozú) は、中国の国内に多く居住する民族集団。同系統の言語を話す人々は、タイ、ミャンマー、ラオス、ベトナムなどの山岳地帯に住んでいます。
中国では55の少数民族の一つです。
ミャオ族の女性たちは頭をお団子にし、赤い花をつけています。
これはいわゆる普段。
そして山間盆地や斜面に集落を営む山地民である彼らはこのように木でつくられた一軒家を山に群集させて暮らしています。
田と山に囲まれたそんな場所。
亜熱帯地域であるこの辺りは、5月でもとても蒸し暑く雨の多い天候。
ミャオ族のこの村はレストランやお土産物屋さんなど、国内外からの観光客もゆっくり楽しめるようになっています。
中国の祝日だったこの日は国内からたくさんの人々が。
海外からの観光客はこの日はとても少なかったようです。
日本人は私たち以外にいませんでした。
日本から中国への観光客がどんどんと減っている今ですが、北京から飛行機で3時間半(日本へ帰るより遠い)、そしてさらにそこから山の奥へ奥へとやってきて、このような貼り紙を見つけてしまいました。
日本語訳が間違っていますが、「本店不接待日本人(日本人の接客はしません)」という貼り紙です。
せっかくここまで来てなんだか悲しい気分になります。
村の生活は山の斜面に沿って営まれています。
中国漢民族ではない独特の文化を持つこの村。
ミャオ族と日本人のルーツが同じだという民俗学説もあり、とても親しみやすい雰囲気の村です。