天津といえば「包子(バオズ):肉まん」と言われる所以となった老舗がここ。
1858年に創立された、中国で最も歴史の古いブランドのひとつです。
お店の名は「狗不理(ゴウブリ)」。
「犬も食わない」という意味を名に持つこのお店。
とはいえ、犬も食わぬほど不味いのではありません。
「狗子」と呼ばれていた創設者が、包子の製作販売に精を出し、
それ以外の事に一切構わなかった(不理)ことに由来するそうです。
せいろで出てくる包子は、お肉の味もしっかりしていて、
いくつ食べても飽きがきません。
この天津の小さな包子店がなぜ有名になったかというと、
その昔、ある役人が天津から持ち帰ったこのお店の包子を西太后が食べ、
美味であると愛でたために、名声が一気に広まったとされています。
天津の路地裏を抜け、
たくさんの人がここの包子店を目指してやってきます。
天津といえば、
日本では「天津甘栗」や「天津飯」などが思い浮かびますが、
本当の天津名物がこの「包子」だと言われています。