おはようございます。エステティシャン・美容家の永松 麻美です。皆さんにおすすめしたい朝美容コスメやテクニックを土曜日(隔週)にお届けしています。
今朝のテーマは、偽の「うるおった感」に騙されがちな春夏の肌ケア!気温や湿度が高い初夏は、肌が潤っているように感じますが、実は内部は乾燥しやすいのです。
今回は春夏の肌の状態と、乾燥対策についてお伝えします。
偽のうるおい感ってどういうこと?
春になり、温度と湿度が上がってきましたね。それに伴い、お肌の皮脂分泌や表面的な水分量は増えて冬と比べるとお肌はしっとり、うるおって調子がよく感じます。
でも実は、お肌の内部は乾燥しているケースが多いのです。
お肌にはもともと、うるおい成分(NMF、細胞間脂質など)を生み出す力が備わっています。
外気の影響で表面がしっとり感じたり、皮脂の分泌が増えても、このうるおい成分をつくる力自体が少なければ、お肌はうるおいが少なく乾燥小じわや、あらゆる肌トラブルが起きやすい、「スカスカ」の状態。
特に、細胞間脂質の主成分である「セラミド」を生み出す力がなければ、健康なお肌とは言えません。
春なのに乾燥を感じる、脂っぽい、ベタつくのにつっぱる、赤みや痒みなどがよく起こる、お肌がパリパリとつっぱる、小じわが気になる…そんな人は、セラミド不足の可能性大!
また、お肌のうるおいや健康に重要な役割をもつセラミドは、とくに50代になると、20代の頃の半分以下になると言われています。
セラミド不足はどう解消するの?
お化粧品に配合されているセラミドには、いくつか種類があります。
まず、「合成由来」と「天然由来」のものがあり、合成由来のもののなかに「ヒト型セラミド」「合成セラミド(擬似セラミド)」があり、天然セラミドの中に馬由来のビオセラミド、セレブロシド、ウマスフィンゴ脂質などがあります。
また、コメ、トウモロコシ、大豆由来などの植物性セラミドがあります。
それぞれに特徴がありますが、私たちが天然で作り出すお肌内のセラミドと同じ構造になっている「ヒト型セラミド」が、肌馴染みがいいと言われています。
1種類ではなく、いくつかの種類が複合的に配合されていたり、肌馴染みの良いヒト型セラミド配合の成分を選ぶ、また有効成分の配合量の多い製品を選ぶといいでしょう。
なお、化粧品の表示は薬機法で量の多い成分から書くように指定があります。(ただし1%以下の成分は順不同)ですので、セラミドなどの成分が上の方に表記されているものがおすすめです。
おすすめ「セラミド」アイテム2つ
セラミドが配合されたスキンケア製品でおすすめの2品をご紹介します。
セラミド特化型美容液。ヒト型セラミド原液20%配合のうえ、リポソーム化したこだわりの製品。お肌の奥にしっかりと浸透していくのを実感できるはず。健康で美しいお肌づくりに最高の一品です。
(右)キュレル 潤浸保湿 乳液
手軽に手が入り使いやすい乳液。セラミド機能成分配合で、刺激感もなく安心して使える製品です。
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暖かくなってきてお肌のうるおいを感じていても、それは偽のうるおい感かもしれません。
表面はしっとりしていてもお肌の内部はスカスカ…なんてことにならないように、セラミド配合アイテムでしっかりとケアをして、夏に老けない、肌トラブルを寄せ付けない健康なお肌を手に入れましょう。
☆この連載は<隔週土曜日>に更新します。次回もどうぞお楽しみに…!