おはようございます♬

前回、アメリカのおすそ分け文化
Little Free Pantry(共同食糧庫)』の話を
ご紹介したと思うのですが

続けて今朝はもう1つ
新しいアメリカの「分け合う」形を
ご紹介したいと思います。

ここは義父母の住む街にある公園の
秘密スポットから見るシアトルダウンタウン。

 

コロナ禍で運動不足だと嘆く義父を誘って
週に一度、この公園を散歩してから
一緒に朝ご飯を食べるのが最近のお気に入り。

このあたりに差し掛かったら急に義父が
「うちの野菜と成長比べに行こう」と言い出し
(私と義父は家庭菜園をやってます♬)
よくわからないまま、ついて行ってみると

BEACON FOOD FOREST』という看板を発見。

”Beacon” Hillはこのエリアの名前。

Beacon Food Forestはシアトル市が運営する
Permaculture Projectであると
ホームページに記載されています。

Permacultureってなんだろう。

辞書によると『エコロジカルデザイン・
環境デザイン分野の用語であり、自然の
エコシステムを参考にし、持続可能な建築や
自己維持型の農業システムを取り入れ
社会や暮らしを変化させる総合的な
デザイン科学概念』とあったのですが

なんとなく
エコで、環境に配慮されていて
サステナブル(ずーっと続いていく)な建物で
人の手がかかりすぎない農業のシステムで
都市などにもフィットする総合的な何か
ってことはわかったのですが
ちょっとわかりにくいですよね…

もう少し調べていくと、どうやらこの言葉は
permanent (永続する)と
agriculture (農業)を組み合わせ
永続する農業という意味が込められている
とうことがわかってきました。

私の解釈だと、地域の有志住民を中心に
地元(北アメリカや米北西部)の植物を保全しつつ
食べられる野菜を育て分け合う。って感じ。

FOOD FORESTには、食べられない植物(花)
食べられる植物(即ち、野菜のことでございます)
そのどちらも生えていて

誰かがお世話をしている感じが伝わってくる。

右上のサイン「Please Pick Carefully.
Take only 2 leaves each plants,
Leave some for others and
for the plant to recover.

気を付けて摘んでください。各植物2つまで。
他の人の分や植物の再生のため残しておいてね。

左下のサイン「Please Pick (Open harvest)
摘んでください、もう収穫できます。

と、レタスやホウレン草、花の前にメモが。

このPermaculture Project(パーマカルチャー計画)
①地球に配慮する
②人々に配慮する
③余剰は分かち合い(消費と再生産には限度を設ける)
という3つの倫理をベースに行われているよう。

この看板にも
『ALWAYS LEAVE SOME FOR OTHERS』
いつも誰かに幾らか残そうという合言葉が。

この考えは世界中に拡がっているらしく
日本でも実行している団体がいるそうです。

 

地球に優しいやり方で育て、分け合って食べる。
ちょっと素敵なプロジェクトだと思いませんか?
私も今度お手伝いしに来てみたいと思いました。

 

日本は暑い日々が続くと思いますが
皆様、どうぞSweetな1日を♡

 

この記事を書いた人
Nice to meet you!

【アメリカ・シアトル】Sweet Morning Delivery from Seattle

米国・シアトル在住レポーターから届くシアトルの朝時間
Written by

はらだちほ(アメリカ在住)

(アメリカ・シアトル 滞在中)

会津若松で生まれ 夢の『海外での大学生活』に破れ上京。 インド〜ネパールに学生時代を捧げ TV→広告代理店→コスメ→IT企業と転職 合間に旅を重ね、震災を機に会津へ戻り、 復興イベントなどを手掛け、 新たな舞台に相応しいのかシアトルへ。 暮らすように旅して、旅するように暮らしてます♪

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