北京の胡同。
とあるお家の入り口。
赤い門構えに惹かれて、中を覗いてみました。
おそらく昔に壁に描かれた文字をわざわざくりぬいてあります。
「伟大的统帅(偉大なる統帥)」とあります。
これはつまり「マオ・ズゥ・ドン」こと「毛沢東」のことです。
文化大革命の頃には、
街中にこのような文字が溢れていたようです。
いまでもところどころその名残があり、
それをこのようにアートの一部として利用されていることも多いです。
漢字というのはひらがなと違って、一文字一文字意味を持つので、
たった少しの文字でも強烈な意味を放ちます。
そして、今北京でたとえば「毛沢東」などとインターネットで検索するとアクセス制限が入ります。
いまだにFacebookやTwitter、その他中国関連の情報などは中国からは簡単に閲覧できません。
中国で暮らすわたしたち外国人は、違う方法でインターネットを閲覧するような設定を行うため問題なく見れますが、やはり色々な情報が制限されているのも事実です。
北京に残る、中国の昔を思い起こさせる「プロパガンダ漢字」。
日本ではなかなかお目にかかれません。