寒い北京では、冬になると「暖気(ヌアンチー)」が大活躍します。
これは、室内に張り巡らされたパイプにお湯を流して暖める暖房システムのこと。
建物の中に入ればこの「暖気(ヌアンチー)」が効いていて、
部屋の中は薄着で間に合うくらいに暖かいです。
毎年11月15日から開始する「暖気(ヌアンチー)」ですが、
今年は早めの積雪のせいか11月初旬にはヌアンチーが開始。
ところが、そんな暖かい室内を出ると街はキンキンに冷えています。
ここは欧米人の多い街。
日本人より筋肉量が多く、寒さを感じにくいという欧米人も、
とても寒そうに街を歩いています。
少し前までいつも満員で賑わっていたテラス席も、
寒さのせいで、ガランとしています。
これからどんどん寒くなる北京。
「暖気(ヌアンチー」であたたかい部屋の中から出るのに勇気がいりそうです。
「暖気(ヌアンチー)」のはじまりは、長い冬のはじまりです。