北京の街をこよなく愛した中国の芸術家に、 老舎 という人がいます。
彼の代表的作品(戯曲)のひとつに『茶館』という作品があり、近現代における北京の文化、北京人の生活スタイルが生き生きと描かれています。
そして、ここは、その老舎の名を借りた中国の伝統ある茶藝館「老舎茶館」。
古き時代の茶館を再現した入り口。
中国茶館には広間の席と個室があるのが一般的。
個室は別料金がかかりますが、とても静かで落ち着いた内装が特徴的です。
烏龍茶や鉄観音を注文すると、茶藝師さんが目の前で茶藝を披露してくれます。
見事な手さばきで淹れられる中国茶。
茶葉を箱ごと注文するのが一般的なので、お茶が薄くなってくると茶葉を交換したり、部屋に備え付けられた電気ポットで常に沸騰した水を注ぎ足しながら、何杯でもお茶を飲むことができます。
そして、茶館にはつきものの鳥籠も。
中国では昔から茶館に人々は集い、何時間もお喋りをしたといいます。
そんな昔の様子を知ることができるこんなものが置いてありました。
賑やかな茶館の様子が伝わってきます。