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いつもの北京から抜け出し、中国でありながら、また別の文化を持っている「シルクロード地域(敦煌→新疆ウイグル自治区(トルファン・ウルムチ)」の朝時間を期間限定でお送りしています。
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「トルファン」
あまり聞き慣れないこの地名。
ここは、中国の新疆ウイグル自治区にある場所。
古くより交通の要所として、またシルクロードの要所として栄えた街です。
そして、この地域は、
70%がウイグル族で、残りの30%が漢民族(一般的に言う“中国人”)とされており、街全体の雰囲気は、さながら「中国のイスラム」。
「トルファン」はウイグル語で「くぼんだ土地」という意味で、
街のほとんどが海抜がマイナスという土地。
一年を通して非常に乾燥している砂漠気候で年間降水量は20mm。
また、海抜-154mという低地にあるため、夏の暑さは非常に過酷!
私たちが訪れたときも、40℃を上回っており、過去には49℃に上ったことがあるとか。(とはいうものの、冬は気温がマイナスになります)
この街は、赤茶けたような色の固い砂山が聳えている場所が多く、
駱駝やロバなどが街を歩いています。
ウイグル族の人たちは「ウイグル語」を話します。
学校で「中国語」を学ぶため、中国語も話すことができますが、
ウイグル族同士の会話はウイグル語。そして、読む新聞もウイグル文字のもの。
また、この街では、街の標識や看板など全てのものが「中国語とウイグル語」の併記となっており、なんだか不思議なミックスが見られます。
そして、建築物やそこに住む人々も、
中国のそれとは違って、イスラム建築であったり、食事に関してもイスラム方式に従ったものです。
街の子供達も、この通り。
ここは、中国の中のイスラムです。
香辛料の香り漂う、灼熱の太陽がまぶしい「世界の朝時間」です。