旧フランス租界時代の欧風建築が点在する場所を歩いていくと、
ふと、ニュースタイル茶館に出会いました。
この茶館のオーナーは、上海在住のフランスの女性。
中国茶を「飲む」だけではなく、
独特の個性的な空間づくりで中国茶を「愉しむ」ことのできる茶館です。
ここに飾られているものは、いかにも中国的。
たとえば、このようなレトロな風合いの絵。
そして、鳥かごをアレンジした照明。などなど。
中国茶も、一般的なものからレアなものまで揃っていて、淹れ方も本格的。
でも、そこに中国らしい「原色」や「音」や「におい」はありません。
全体的に、透明感のあるインテリアに、大きな窓。
そして窓の外に見えるプラタナスの緑。
中国茶(この日は鉄観音を頂きました)を飲みながら、
それでいて、遠いヨーロッパの光を浴びているかのような気分になりながら、
誰もが「bonjour!」と囁く。
そんなニュースタイル茶館でした。
お店は、このような佇まい。
うっかり見落としそうなこのさりげなさが、このお店の透明感を表しているかのようです。