旅先では日の出と共に目覚めますが
南フランスの朝は、ゆっくりと始まります。
中日に滞在した「Chambre d’hôte」での朝食は、
9時からスタートと聞いて、早起きの私は愕然としました。
深夜遅くまでディナーを愉しむので、
朝が遅いのは必然のことですが、未だに慣れません。。。
朝食までの時間は本を読んだり、お散歩に出掛けたりして
ひたすらその時間が来ることを待ちます。
そして、ようやく楽しみにしていた朝食の時間です。
中日に滞在していた「Chambre d’hôte」では
毎朝、プールサイドの席で朝食をいただきました。
お庭で採れたてのいちじくの瑞々しさや
地元で採れた色とりどりの旬のフルーツサラダは
言葉では言い表せないほど。
そして、さくらんぼとスパイスの手作りコンフィチュールの
美味しいこと。
いつもより時間をかけて、有難くいただきました。
プロヴァンスらしい家々が建ち並ぶ小さな村を後にして
いよいよ3軒目の「Chambre d’hôte」へと向かいました。
ここの朝食は、とても評判が良くて滞在が楽しみでした。
夕方チェックインをして、テラスのソファ席で「家猫」と寛いでいると
キッチンから甘~い香りが漂ってくるのです。
この時から、「明日の朝が待ちきれない!」という思いでいっぱいでした。
3軒目の「Chambre d’hôte」での朝食は、8時半から。
それでも私達より待てなかったと思しき(?)ゲストが
先に席に座っていました。
サイドボードに並べられていたのは、どれも選び抜かれた上質な素材ばかり。
旬のフルーツサラダは、ひと手間かかっていることが感じられる味でした。
この日は、焼きたてのクレープと
ムッシュSが焼いてくれたシトロンケーキ。
翌日は、ムッシュMが焼いてくれた ふわふわのロールケーキと
焼き立てのクロワッサンもいただきました。
そして、地元で採れるメロンを使ったコンフィチュールと
洋ナシとジンジャーのコンフィチュールの美味しかったこと。
主人は、まるでデザートの1品をいただくかのように
毎朝、瓶を空にしていました。
「Chambre d’hôte」での滞在を選び
朝食が待ちきれないのは、純粋に「美味しいものをいただきたい気持ち」と
ホスト&ホステスが、「どんな哲学を持ち、サービスをしているのか」
そんなことを身を持って体験したいのだと改めて気づきました。
日常生活の中での「朝食」は、時間の制約もあり
ややマンネリしたメニューになりがちですが
家族が「朝食が待ちきれない」と思ってくれたら
自分もハッピーになれますね!