中国で生活していると、異なる価値観・文化の違い、そのようなものに何度も出くわします。
傍目で見ているだけならば、ただその違いが面白かったりするのですが、いざ自分が直接関わることになると、どうしても相容れない価値観や文化の相違というものが重くのしかかってきます。
日本と中国は隣同士の国といえど、ここでここの国の人と関わっていると、時に、もうどうしようもないくらい風習や思想の違いがあったりして、たとえば海外へ旅行したときに感じる異文化というようなものではなく、自分のこの考え方はおかしいのだろうか、などと世界がひっくり返されたような気分になることがあります。
同じアジア圏だからその差異は余計に大きく感じられるのでしょう。
もう寒くなった北京の空の下、ふと国籍の差異に絶望しながらも、
その次の日にはこの国のひとたちにたくさん助けられ、たくさんの情をもらったり。
ただなんとなく暮らすことと、
その文化にどっぷり飛び込んでいくことはまるで違います。
自ら後者を選んだのならば、世界がひっくり返されたような気分になっても、自分の芯をしっかり自分の場所に立て、国籍・ことば・価値観、いろいろな違いを越え、自分の持っている限りの能力に挑戦しなければならないと思います。
いつだって、また朝がやってきます。
そして朝は太陽がとても眩しく、空気が冷たく凛としていて、
また自分の芯を感じながら頑張ろうと思えるのです。
いつだって、また朝がやってきます。
美しい一日を迎えるために。