BONJOUR!

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午後時間になってしまいましたが、
この場をお借りしてリトアニアの聖地、十字架の丘をご紹介します。

十字架の丘の始まりは、18世紀。
ポーランド分割でポーランド・リトアニア連合は解体し、ロシアの支配下に入ったリトアニアは1831年と63年に2回にわたりポーランド人と共に蜂起し、2度とも鎮圧されました。この時犠牲になった反乱軍の家族が遺体を埋める代わりに十字架を立てたのが十字架の丘の始まりという説もあります。1961年にはソ連当局はブルドーザーを投入し丘の上の約5千の十字架をなぎ倒しましたが、その翌日になると再び十字架は立て直されていたそうです。

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1975年には約1200の十字架が倒されましたが、また復活。
こうしたことが何度も繰り返されましたが十字架の勢いは止まりませんでした。リトアニアがソ連から独立する1年前の1990年には、十字架の数は5万にも及んでいたといいます。
宗教を禁じられていたソ連占領時代、丘へ行き十字架を捧げることで非暴力によるソ連への抵抗を意味していたのだそうです。

リトアニアが旧ソ連から独立したのは今から十数年前のこと。
それ程昔の出来事ではありません。
今でも人々の生活や表情、色々な面で感じることがたくさんありました。
こういう事実を知って見るととても感慨深い場所ですね。

 

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Nice to meet you!

【フランス】ボンジュールから始まるパリの朝

フランス・パリ在住レポーターから届く朝時間
Written by

YOUMI(フランス在住)

10代の頃からソウル、チューリッヒに住み、現在はパリ在住です。美術館で働いていましたが、今は再び大学に戻って勉強中!夫と二人、パリで素朴な生活を楽しんでいます。皆さまにパリ(フランス)の色々な朝の様子をお届けします♪

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