おはようございます。ファイナンシャルプランナーの稲村優貴子です。
この連載は、『朝のスキマ時間に学ぶ♪家計管理・お金の基本』というテーマでお届けします。
ほぼ金利がつかない時期が長く続いていましたが、日本銀行がマイナス金利政策を解除した2024年3月以降、預金金利は少しずつ上がっています。
キャッシュレス決済が増える中で、通帳を記帳する機会が減り、自分の預金にどれくらい利息がついているのか把握しにくくなっている方も多いのではないでしょうか。
今回は、計算しやすいように100万円を預けた場合で、普通預金、定期預金、個人向け国債の利息を税引後の金額で比較していきます。
※金利は2026年8月31日時点で確認した情報をもとにしています。実際の金利は金融機関や募集時期によって変わるため、利用前に最新情報を確認してください。
【1】普通預金(年0.4%)の受け取り利息

一般的な銀行の普通預金金利は、年0.4%程度まで上がってきています。
100万円を1年間預けた場合、税引前の利息は次の通りです。
100万円×0.4%=4,000円
利息には20.315%の税金がかかるため、税引後の利息は次のようになります。
4,000円×0.79685=3,187円
かつての「年0.001%で年間8円ほど」だった時代と比べると、普通預金でもきちんと利息がつく水準になっていることがわかります。
【2】定期預金の受け取り利息
定期預金の金利は銀行によって差があります。
ここでは、イメージしやすいように一般的な地方銀行の年0.5%と、ネット銀行などで見られる年1.0%を例に計算してみます。
定期預金 年0.5%の場合
税引前の利息は、次の通りです。
100万円×0.5%=5,000円
税引後の利息は、次のようになります。
5,000円×0.79685=3,984円
普通預金0.4%より少し多くなります。
定期預金 年1.0%の場合
税引前の利息は、次の通りです。
100万円×1.0%=1万円
税引後の利息は、次のようになります。
1万円×0.79685=7,968円

同じ100万円でも、普通預金に置いておくか、金利の高い定期預金を選ぶかで、受け取れる利息に差が出ます。
【3】個人向け国債・固定3年(年1.71%)の受け取り利息
2026年8月募集分の個人向け国債では、固定3年の金利は年1.71%です。
100万円分を保有した場合、税引前の利息は1年あたり次の通りです。
100万円×1.71%=1万7,100円
税引後の利息は、1年あたり次のようになります。
1万7,100円×0.79685=1万3,626円
3年間保有すると、税引後の利息合計は約4万878円です。
普通預金や定期預金と比べると、受け取れる利息の差をはっきり感じられる水準です。
【4】個人向け国債・固定5年(年2.06%)の受け取り利息
2026年8月募集分の個人向け国債では、固定5年の金利は年2.06%です。
100万円分を保有した場合、税引前の利息は1年あたり次の通りです。
100万円×2.06%=2万600円
税引後の利息は、1年あたり次のようになります。
2万600円×0.79685=1万6,415円
5年間保有すると、税引後の利息合計は約約8万2,075円です。
普通預金と比べると、かなり多く受け取れることがわかります。
個人向け国債は国が発行する債券で、満期まで保有すれば元本が戻る仕組みです。固定金利タイプは、満期まで利率が変わらない点も特徴です。
お金の置き場所をどう考える?
なんとなく普通預金に置いておいても、以前より利息がつくようになりました。
ただし、「いつ使うお金か」をふまえて置き場所を変えると、受け取れる利息は大きく変わります。
たとえば、次のように考えてみましょう。
・すぐ使うかもしれないお金…普通預金
・1年は使わないお金…金利の高い定期預金
・3〜5年は使わないお金…個人向け国債
まずは、ご自身の普通預金・定期預金の金利を確認してみましょう。
個人向け国債は1万円から購入できます。大切なお金の置き場所について、向き合う時間を作ってみてください。
また、預けて受け取る金利が高くなっているということは、借りるときの金利も上がっているということです。住宅ローンなど、借りるお金への影響についても、あらためて記事でお伝えしていきますね。


