ここは、北京の世界遺産「紫禁城(別名:故宮)」。
明の永楽帝が15年の歳月と数十万人の労働力を動員して1420年に完成させた皇帝の居城。一度大破壊をこうむったあと、清がほぼその規模を受けついで復興し今日に至っています。
大きさは南北960m、東西760m。
この中に9000近くの部屋があり、明の時代には9000人の宮女、宦官10万人がいたといわれます。
そんなスケールの大きなここ紫禁城。
ここを訪れる人の数も大スケール!
まさに、人・人・人!!
宮殿を見る前にまず、この大勢の人に圧倒されます。
北京は、広い中国では憧れの首都。毎日、中国国内からたくさんの観光客が北京に来て、そして観光名所のここを訪れるのです。
南北に建てられた大きな宮殿は政治の場所。
そして、それを囲むようにして、皇帝の夫人達の家が建てられています。
このような門をくぐり、赤い壁に囲まれた通路をいくと、
お庭つきの住宅が現れます。
このような住宅が紫禁城内にはたくさんある為、ひとつひとつの住宅へ観光客は分散されていくのでしょうか、比較的静かにこの空間を楽しむことができました。
建築面積 延ベ16万3千平方メートルの広い敷地を区切る、赤くて高い壁。
約490年間、24人の皇帝の居城であったこの場所は、権威の象徴。
このため昔は、民衆が紫禁城(故宮)に近づくことは許されませんでした。
そうは言うものの、これだけ人・人・人の紫禁城は、風情が半減してしまっているような気がします。
北京を走る自動車は、日によって自動車ナンバーの末尾の数字で規制がかかりますが、ここ紫禁城でも、曜日によって何らかの方法で観光客の人数を少なくする方が、この壮大なロマンに誰もが圧倒されるのではないかと思います。
人・人・人・紫禁城。