尖閣諸島をめぐる反日デモが激化している北京。
今日は、大使館周辺に2万人規模のデモとなっています。
一部の中国人がひとつの場所に集まって反日を叫んでいる図。
それが、日本の報道で流れ、または日系企業の工場が破壊された映像も流れ、大変ものものしい雰囲気。
でも、そうはいっても、これは一部の中国人とその行為の映像であり、
こちらで暮らしていて、多くの中国人はこの週末も大変穏やかで、優しく、日本の報道を見ながら、あの映像が中国の全てではなく一部であるということを、北京レポーターとして報告したいと思います。
私達が暮らしている場所は、欧米人が多いこともあり、
デモが盛り上がった週末も、日本人ということをさほど気にすることなく、
平穏に暮らすことができています。
ただ、少し街を歩くと、
近所のコンビニエンスストアには、いつも掲げられていない中国の国旗。
「日本のコンビニ」ということで、デモの標的にならないように、
たとえば経営者が中国人のお寿司屋さんや、日本語表記のある看板を出しているお店などは、中国の国旗を掲げているところが多数です。
その他にも、報道にあるように、日本をバッシングする文言を店頭に掲げているお店もあり、穏やかとは言っても、やはり平常の北京ではありません。
はやく収束することを祈りながら、
今日も抗議デモの実施が想定されている、ものものしい北京。
でも、朝はとても静かにやってきます。