レンガづくりのアパートメントが続く通りをゆくと、
誰も気付かないような路地裏で、
カラフルな看板を見つけました。
CAFE。
その文字の横の小さな部屋の中が、キッチン。
調理器具が壁に無造作にかけられ、
中に誰かいるのか分かりません。
でも、
どこからともなく、
オリーブオイルとニンニクを炒めたような香りがしています。
小さなドアをあけてみます。
中に入ると珈琲をたてている機械の音。
小さなソファ。
オレンジ色の壁。
そして、
白い猫が机の上で置物のように座っていました。
ここは、細い路地裏 小さな珈琲店。
そして、猫がコーヒーを待っている珈琲店。