引田ひな祭りにいってきました。
この地域は、漁業が盛んだった頃の名残なのか、とても豪華な雛飾りです。地元の方の話によると昔は、嫁入り道具のひとつだったので、女の子3人いたら家がかたむいたとか。
商家や民家にも、さまざまなおひな様が、飾られていてとても綺麗でした。
引田飾り
引田飾りの特徴
段飾り 雛壇は、7段が一般的です。女の子は、生まれてから七つの節目を乗り越えて 頂点に登ると考えられています。
市松人形 段飾りの両脇には、市松人形を大小対にして飾ります。これは、早く美しく育 つよう思いが込められています。
雛花 桃の花を中心に、周りに扇形に餅花を付けた柳、椿を活けます。扇状に飾るこ とで四方八方に羽ばたけということを意味しています。
ワケギとハマグリ
皿にワケギとハマグリを盛ります。ワケギは、1つの蕪から、20から30蕪増えるため、多くの子孫に恵まれることを意味します。ハマグリは、口をしっかり閉じることから、家庭を治め、家族が大きく育つことを意味します。
うずまき羊羹
小さく大きく渦を巻き起こし、社会に羽ばたくよう願いがこめられています。
巻き寿司 中身が充実し、社会に喜ばれる人となるよう願いが込められています。
菱餅 一段一段昇華して、頂点にのぼれという意味が込められています。
垂れ幕 雛人形の屋敷内にけがれや厄(わざわい)が入らぬよう願いが込められていま す。家紋を入れて供えます。
御殿(ごてん)の引田飾り
昭和30年頃まで西日本で流行していた御殿飾りです。
上の写真は、江戸中期のお雛様。お顔が今の形と違います。また、白寿雛といって
両親が米寿(88歳)になったお祝いに、長生きを願って子供から贈られる雛人形もありました。
通りを歩いているとさまざまなお雛様に出会いました
ちょっと怖くなるくらい綺麗でした。
通りの飾りも素敵です。
どんなに時代が変わっても、親の、子供への願いは、変わらないんだなぁと実感します。
冬と春とが、同居しているようなこの頃。皆様も、体調には、お気を付けてくださいね