朝の公園。

みなさま、おはようございます！

良く晴れた、木曜日のメルボルンの朝。
本当に日差しが強くて、歩いているだけで皮膚がじりじりとしてくるのですが、
ふと目に入った、お気に入りのカフェに行く途中にある教会の公園の木陰がとても気持ち良さそうだったので、ベンチに座って一休みしてみました。
カフェで読むつもりだった本を広げて、３０分程の贅沢な朝時間。

ちょうど私が公園で本を読んでいた頃、大好きな友人の一人がメルボルンを離れる飛行機が飛び立つ時間で、とても感傷的になっていたので、なんだかぴったりな過ごし方だった様に思います。

外国に住んでいる以上、ビザを保持し続けなければならず、実力があってもタイミングが悪かったり色々な理由でビザを延長する事が出来ず、志半ばで帰って行く人達が沢山います。
かくいう私も、今年の１２月でメルボルンを去る事になりそうですが、そんな似た境遇だった事もあって、仲良くなった人でした。

彼の人生の大きな節目に、周りに居る事の出来た私達は、前日にとても心温まる素敵なFarewell Party（送別会）をした所だったので、看板や信号機、チェーンのコーヒーショップまで、今日は目に入るメルボルン中のあらゆる物が、色んな事を私に語りかけてくるような気がしました。

…本を読む私の隣では、
教会から出て来た、私の母と同じ位の年齢と思しき母と、私位の年齢の息子がベンチでお喋りしていたり、
アルコール中毒と思しきカップルが、周りの目も気にせず大声でけんかしていたり、
近くにあるArmyだかNevyだかの事務所から出て来たと思われる、迷彩服に身を包んだ軍人さんがテイク・アウェイのランチ・ボックスを食べていたり。
日本に居た時の私が見たら、ビックリする位まったく違う人達が一つの公園で思い思いに朝時間を過ごしている様子を「メルボルンらしい」と感じてしまう自分に、この街で過ごした年月の長さを実感せずには居られませんでした。