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60th Anniversary @ Enoteca Sileno, Lygon St, Melbourne

昨日、大好きなイタリアン・レストラン/食材屋さんの60周年記念のイベントがあったので、参加してきました。

伝統的なイタリアンと、ちょっと目新しい感じのイタリアンが一つのプレートに盛られているティスティング・プレートを食べながら、イタリアン・ワインを飲み、このお店の60年の歴史をスライドで見ながらオーナーのお話を伺うという趣旨のイベントでした。

オーナーはイタリア人だけあって、全ての話を本当にテンポよく楽しくまとめあげる天才なのですが、中でも、創業者の方のお話が一番心に残りました。
創業者の方がご両親とイタリアからオーストラリアへ移住した際は、まだ”電報”で連絡を取り合うような時代だったそうです。
電気系に長けていたご一家は、それで生計を立てており、電気製品がめまぐるしい発展を遂げていたこの時代に、ご子息(=創業者)は電気系で一旗揚げてくれるものと信じていたそうです。
ところが。彼は、オーストラリアではまだ”正統な”イタリア食材が手に入らなかった事から、食材の輸入に情熱を注ぎ始めます。

それだけでも皆から異端児扱いされていたのに、”ワインバー兼レストラン”をオープンする事に。当時はまだ、イタリアでさえ、ワインバーはワインバーであって食べ物をサーブしている所など無かった時代。「美味しいワインを提供するなら、食事も絶対進むはず」と思っていたそうです。

先駆者は何時の時代も、「どこにもないもの」を始めるのだから、さぞかし強い風当たりを受けた事でしょう。
でも。自分の信じる物が正しいと直感で感じるなら、それに向かって全ての努力を傾けて行けば、結果は自ずと付いてくるのではないかと、強く思いました。

美味しいテイスティング・プレートを頂きながら、会った事もない創業者の方に思いを馳せました。
今日ここで、素敵な方々に囲まれて美味しい料理が食べられた事と、自分の道を進む事の大切さに触れられた事に深く感謝して;-)

みなさまも、素敵な一日を♪

 

この記事を書いた人
Nice to meet you!

【オーストラリア】G'day! オーストラリア、メルボルンの朝便り。

オーストラリア・メルボルン在住レポーターから届く朝時間
Written by

chaco(オーストラリア在住)

(オーストラリア・メルボルン滞在中)

2008年9月、ワーキングホリデーのためメルボルンへ。現在はカフェで料理関係の仕事をしつつ、体に良くてバランスの取れた食生活を提案するプライベート・シェフ、料理講師として活躍の場を広げるべく奮闘中。

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